神楽坂毘沙門寄席 第21回 「志らく四季の会 秋の部」  レポート 2008/10/30

第21回「志らく四季の会」-320

第21回 志らく四季の会 秋の部  08/10/30

「毘沙門寄席・志らく四季の会」も21回目を迎えたそうで、今日もお馴染み立川三人衆の登場です。

最初に講座に上る前座さんはさぞ難しいものと思われます。らく太さんは「太鼓腹」。鍼に凝った若旦那が人に打ちたくなってしまうから、さぁ大変!幇間一八は大ピンチです。

「真打昇進を前に革新を続ける志ら乃」のキャッチコピーらしく、いきなりフランス小咄をマクラにスタート。登場する人物二人の性格を、その表情描写と話術で聴かせる「長短」です。自分の周りにもこんな人いるな…とあなたも思いましたか?

志らく師匠の一席目は「野ざらし」。関西ではダイレクトに「骨釣り」です。お隣の浪人先生の話から、捨てられている骸骨を釣って供養してやると美女とお付き合いできると、浅はかな下心を抱いた八五郎は勇んで釣り場へ。ハチャメチャな暴走が爆笑を誘います。サゲも普通とは違って、師匠独自の工夫がありました。

ワインのサービスが楽しみな仲入りのあと、志らく師のトリは「浜野矩随」。講談ネタらしい一席です。円楽師匠が十八番にされてましたね。ここでも随所に破天荒なお笑いワールドが繰り広げられますが、後半は母子愛にホロリとさせられます。笑って泣いてまた笑って…松竹新喜劇ってこうでしたよね…年齢がバレてしまいますが。

暖かい毎日ですが、もう10月も終わり。どなたも気ぜわしくなる頃ですね。でも、楽しく笑って過ごす時間は大切にしたいものです。

神楽坂がん子