神楽坂毘沙門寄席 第20回 「志らく四季の会 夏の部」  レポート 2008/07/10

第20回「志らく四季の会」-320

第20回  志らく四季の会  夏の部  08/07/10

らく太さん、紺の絽の着物で涼やかに幕開け。さっきまではジーンズにポロシャツ姿でした。お馴染み「欠伸指南」。のんびりした時代には、こんな指南所が本当にあったかもしれないと思わせてくれます。

らく次さん毘沙門寄席に袴姿で初登場。志らく師匠の7番目のお弟子さんとか。江戸っ子の威勢の良い啖呵が小気味よく飛び交う「三方一両損」です。でも前からこの噺について思っていたのは、お裁きが終って皆でご飯を食べることになる展開の不自然さです。「大かぁ食わねぇ、たったえちぜん」が言いたいがための無理なストーリーが、古典落語として今日までそのまま生きているのは、私にはちょっと不思議に思えるんです。

「待ってました!」の声に爽やかな空色の絽の着物に朱がかった帯が素敵な志らく師匠です。一席目は「鉄拐」。談志師匠で聴いた破天荒噺がさらにパワーアップしてました。仙人が映画「エイリアン」風の術を使うかと思えば、美空ひばりの「悲しい酒」のメロディーで「どんぐりコロコロ」を熱唱。満場ゲラゲラの涙を誘っていました。私も家に帰って

挑戦してしまいました。出来たぞ!

二席目は「居残り佐平次」。円生師匠や志ん朝師匠ので大好きな噺ですが、志らく師のはやっぱり「幕末太陽傳」のフランキー堺さんでした。日本の映画史に残る名作を落語で再現してくれるのが、この師匠ならではの持ち味なんですね。

蒸し暑い日が続いたあとの少し涼しい夜でした。いつも笑って元気に夏を乗り切りたいものですね。