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神楽坂毘沙門寄席 第28回 「菊之丞の会」  レポート 2013/05/09

第28回「菊之丞の会」-320

神楽坂毘沙門寄席 第28回「菊之丞の会」 2013/5/9

初登場の前座さん、金原亭駒松さんは馬生師匠のお弟子さん。ちびまる子ちゃんに登場するハマジ君みたい、との菊之丞師匠の形容に思わず納得。張りのある大きな声でお馴染み『道具屋』の熱演でした。体育会系風の元気さで精進して欲しいと思います。

新しくなった真っ赤な座布団に、紫のお召し物で決めた菊之丞師匠が座ると何とも派手です。この度の芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞(確かに長くて覚えにくい)お目出当ございます。高座でプライベートを話題にするのは珍しい師匠が、ご結婚のダブルの喜びを話され、今の幸せに酔っておられる様子でした。一席目は『天狗裁き』。「他人の夢の話なんて聞きたくはない…が、」は何度も笑いを誘うフレーズです。詮索好きの人たちや天狗様にはホントに困ったもの。こんな輩には黙っていた方が得策です。だけど八五郎さん、口の堅い私だけには、どんな夢だったのかちょっとだけでいいから話してくださいな。

お仲入り後は『湯屋番』。道楽が過ぎて勘当の末、居候という身の上の若旦那が、日本橋のお湯屋、奴湯に奉公することになります。念願の番台に座ってからの自惚れ屋の妄想シーンを、テンポ良く展開してゆく下りが菊之丞師の真骨頂です。艶っぽいお妾さんとの芝居がかったセリフ回しは聴かせどころで、ついつい私もあっけにとられ、風呂場から番台を見つめる男湯の面々と同じに顔になっていたのでは。それにしてもこの師匠にぴったりの滑稽噺ですね。

終演後は菊之丞師匠の御祝の会が準備されていました。若葉のきらめく良い季節です。6月29日、7月1日の両日は、今年も『神楽坂落語まつり』が開催され、古今亭菊之丞の活躍が続きます。

神楽坂がん子

神楽坂毘沙門寄席 第26回 「菊之丞の会」  レポート 2012/10/25

第26回「菊之丞の会」-320

神楽坂毘沙門寄席 第26回「菊之丞の会」 2012/10/25

林家つる子ちゃんと呼びたくなる可愛らしい前座さん初登場。林家正蔵師匠の六番弟子です。元気に『元犬』を聴かせてくれました。よく通る声は素質十分で、これからの噺家さんとしての伸びシロを感じさせます。将来大きく化けてくれると信じて応援しますね。

菊之丞師匠は、鮮やかな紫色のお召し物で登場。一瞬で会場の空気がガラリと変わるのは、やはり真打の貫禄なのでしょうか。『子別れ』が上下通しで演じられるのは珍しいことと思います。大工の熊五郎は酒と女に溺れ家庭崩壊。吉原では魅力的だったはずのお姐さんも、「手に取るな、やはり野に置け蓮華草」。失ったものの大きさに後で気付くのは人間の性…という展開の前半を終えてお仲入りです。

ワインサービスの余韻の中、「皆さん、前半は覚えていますか?」と初ッ端の師匠の切り出しに会場は大笑い。今ではきっぱりと酒も絶ち仕事に精を出す独り身の熊五郎、わが子との突然の再会に家族への思慕を募らせます。元の連れ合いが気になる親同士の心中を見透かす、せがれ亀ちゃんの愛嬌ある利発さに笑わされます。涙を隠してわが子を抱きしめる父親のしぐさ、女手ひとつで息子を立派に育てようと叱る母親の情が涙を誘います。

写真の中央はイラストレーターの小森傑(すぐる)さん。「菊之丞の会」の第一回目から、師匠が演目の主役になった似顔絵でポスターに登場しています。テレビ番組「笑点」のカレンダーでも活躍中です。

菊之丞師匠が噺家を志したころから育てられた古今亭円菊師匠が、10月13日に他界されました。その優しいお人柄は篤志家としても知られ、独特なカタチでおかし味たっぷりの芸風が大好きでした。どうかこれからも「菊之丞の会」を見守ってください。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

神楽坂がん子

神楽坂毘沙門寄席 第25回 「菊之丞の会」  レポート 2012/09/06

第25回「菊之丞の会」-320

神楽坂毘沙門寄席 第25回「菊之丞の会」 2012/09/6

久しぶりの菊之丞の会は、前座の柳亭市也さん『のめる』で幕開け。開口一番は会場の雰囲気を作るトップバッターです。緊張感の中でもノビノビとした高座をこなしてくれました。胸の内では何だか親心のような気持ちで、応援しながら聴いてしまうオバサンです。

菊之丞師匠の登場で、会場の雰囲気がグッと柔らかになりました。すっかり落ち着きというか貫禄さえも感じさせます。『死ぬなら今』は演題の意味が最後に納得できる一席です。昔も今も「地獄の沙汰も金次第」なのか、恐いはずの地獄の番人達もお金には弱いようで笑えます。噺の中の「地獄寄席」の出演者は、志ん生、文楽、圓生の超豪華版。談志が前座さんなんですから、地獄はイヤですがここはぜひ覗いてみたいですね。

お仲入り後の二席目は怪談噺、三遊亭円朝作『真景累ヶ淵』から『豊志賀の死』。富本節の師匠、豊志賀のところに稽古に通ってくる若い新吉。師匠と弟子の立場が、男女の関係に発展したあたりから悲劇が始まります。豊志賀が若い弟子のお久と新吉の中を邪推しながら、形相が変わってゆくところで一段と怖い展開に。会場の照明も暗く落とされ、客席はシーンと聴き入っていました。圓朝師の数々の名作は二十代の頃に創作された聞き、作家としても天才的な力量を備えた、不世出の落語家さんだと改めて感じさせられます。

怪談噺の後はお客さんの気持ちを和ましてお返しするのが寄席の流儀とか。普段から日舞の稽古に励んでいる師匠が、「夕暮れ」を踊ってくれました。舞いながら「もうすぐ終わります」なんて笑わせますね。

終演後に一歩外に出ると、連日の猛残暑という現実に戻されます。もういい加減ウンザリ。涼風が恋しくてたまりません。

神楽坂がん子

神楽坂毘沙門寄席 第24回 「菊之丞の会」  レポート 2012/04/26

第24回「菊之丞の会」-320

神楽坂毘沙門寄席 第24回「菊之丞の会」 2012/04/26

街々にも新入社員らしい若者が目に付くこの頃です。初登場の前座さんは林家正蔵師匠の五番弟子、林家なな子さん。面差しが「海老名系」なのでご親戚?…かと思いきやその関係はないそうです。元気な『転失気』はこれからの伸び代を充分に感じさせてくれました。

藤色鮮やかな小紋柄のお召物の菊之丞師匠、一席目は廓噺『三枚起請』。師匠の十八番かと思ったのですが、二つ目のとき以来のほとんど「ネタおろし」とか。騙し騙されの男女の世相は、今も昔も変わらないようです。「あら、まぁ~」「おや、わぁ~」と棟梁の話に相槌を打つ茶屋の女将と、三人に問い詰められて俄然開き直る花魁喜瀬川の描写が、この噺家さんならではの真骨頂でした。

お仲入り後の二席目は『夢金』。寝言でも「百両欲しい、二百両欲しい」とうなっている船頭の熊蔵。「娘を殺して金を山分けに」と持ち掛ける謎の侍を、中洲に置いてきぼりにして娘を助けます。ほんのお礼にと手にした金包みは百両もの大金だったが…。雪の舞い散る夜の大川の描写が風流で秀逸です。女を演じるときの師匠には天性の巧みさが光っていましたが、このところ聴く武士や荒くれ男のスゴ味ある表現にも、一段と磨きがかかってきたのを私は感じています。

桜前線は東北へ。境内ではすっかり葉桜になりましたが、若葉の緑が目にも鮮やかです。先ほどまで降っていた雨も上がって、「ちょっと行こう」のおじさんたちはニコニコと横丁に消えていきました。

昨年は震災のため中止になった恒例『神楽坂落語まつり』は、6月30日(土)と7月7日(土)に開催されます。こちらもどうぞお楽しみにお運びください。

神楽坂がん子

神楽坂毘沙門寄席 第23回 「菊之丞の会」  レポート 2012/02/09

第23回「菊之丞の会」-320

神楽坂毘沙門寄席 第23回「菊之丞の会」 2012/02/09

太鼓の音で幕が開くと、叩き手はなんと菊之丞師匠。嬉しい演出です。いろいろな寄席太鼓を解説してくださいました。一番太鼓は「どんと来い、金持って来い」、開演5分前を知らせる二番太鼓は「お多福、来い来い」、終演後は「出てけ出てけ、てんでんバラバラ」、最後は「カラ(空)、カラ」とか。寄席の太鼓はしゃべってるんですね。続いては、トリの鳴物入りの演目のため菊之丞師がお呼びした、下座三味線の金山はる師匠と出囃子の披露。前座さんの「上がり」から始まり、文楽・志ん生・彦六・志ん朝・円生・三木助・三平・円菊といった大師匠たちの高座に登場する姿が、次々と目に浮かんできました。

前座さんは柳家おじさん。この名前と親しみやすい風貌は誰でも一度で覚えます。お馴染みの「子ほめ」を、やや緊張気味ながらも忠実にこなしてくれました。

菊之丞師匠の一席目は「犬の眼」。登場人物全員が、滑稽でまるで漫画のような面々です。犬がソフトバンクのお父さん犬だったり、途中に入る「クリクリポッコン」や「クリクリドックン」といった擬音が何とも可愛らしく、会場の大きな笑いを誘います。

仲入りのワインサービスの後二席目へ。紋付の黒羽織で菊之丞師登場。お題は「たちきり」です。比較的笑いの少ない元々は上方の噺ですが、花柳界の遊び方を織り込んだ人情味溢れる演目として、江戸前の噺家さんたちも好んで挑戦されるようです。茶屋遊びに狂った末に百日間の蔵住まいを言い渡された若旦那に、毎日手紙を届ける芸者の小春…昔はこんな慎ましやかな恋愛があったんでしょうね。

今年の寒さは一入です。それでも春は少しずつ近づいてきますね。終演後に私の連れのおじさんたちは、「冷え込むので餃子鍋と紹興酒」と言って消えてゆきました。

神楽坂がん子

神楽坂毘沙門寄席 第22回 「菊之丞の会」  レポート 2011/10/27

第22回「菊之丞の会」-320

神楽坂毘沙門寄席 第22回「菊之丞の会」2011/10/27

毘沙門寄席登場3回目の入船亭辰じんさん。親をやり込めてチャッカリお小遣い稼ぎという「真田小僧」。子供の方が何枚も上手です。若々しさの中にも落ち着きが出て、女性の演じ方に工夫が見てとれました。前座さんの着実な成長は、何だか胸がウキウキとして嬉しく思えるものです。

菊之丞師匠の一席目は「千両みかん」。昔は冬場に限った季節の果物だったみかんを、真夏に食べたいと恋焦がれて患い付いてしまった若旦那。番頭さんは“幻のみかん”を求めて東奔西走。でも番頭さんに教えて上げます。毎年八月初旬の休日に谷中の全生庵というお寺で開催される「円朝まつり」に行けば、『千両みかん』と名の付いた冷凍みかんを、汗だくになった噺家さんたちが売ってますよ。「みかん一個で千両かぁ」とため息をついて、三房三百両と一緒に行方をくらますなんて…太く短く生きるのも人生かなと思わせるオチが粋です。

お仲入り後の菊之丞師は「らくだ」。フグにあたってふぐ死んでしまったらくださん以上に、乱暴者でガラの悪い強面の兄貴分を、声の出し方や目の動きで表現した巧みな人物描写が光りました。どちらかというと得意芸は女形のイメージがあった師匠ですが、今回は芸域の幅を一層感じさせるものでした。気弱でおとなしい屑屋の久六さんが、酒の勢いを借りて強気に変わってゆく見せ場では、会場を大喜びさせてくれました。長講モノとして最後まではしょらないで演じてくれたのは、「菊之丞の会」だからでしょうね。

ようやく秋めいて心地の良い宵でした。お煮染めを肴に燗酒もいけそうですね。でもフグを食べるならどうぞお料理屋さんで。

神楽坂がん子

神楽坂 まちづくり・住まいづくり塾 第108回 (110805)

NPO法人「粋なまちづくり倶楽部」主催
第108回神楽坂まちづくり・住まいづくり塾
よもやま話シリーズ第75話
「光照寺の出羽国松山藩酒井家の大名墓地」
語り手:北見 恭一さん (新宿区地域文化部/学芸員)

■東京には江戸に生きた数多くの大名家の人々が眠っている墓地があります。その一つが光照寺(袋町15)に残る出羽松山2万5千石の大名墓地です。

■光照寺は慶長8年(1603)神田に建立。正保2年(1645)に当地に移ってきました。寺の開基は徳川家康の叔父松平次郎左衛門で、開山が光照上人。松山藩祖酒井忠恒(ただつね)は出羽庄内(現山形県)14万石の酒井忠勝の3男で、遺領のうち2万石を分与されて(3代の時5千石加増)立藩しました。彼の墓は大きな宝篋印塔で立派な石塔です。松山で死んだ2代目忠予(ただやす)を除き7代藩主忠良まで、又はそれら各藩主の室や子供たちの墓が40数基が今もって確認できます。

■今回は、かつて新宿歴史博物館の学芸員として活躍され、光照寺の酒井家墓地を調査した北見恭一さんにその概略を語っていただきます。新宿区内に残る大名墓地で往時の様相を留めているのは数例に過ぎないだけに、興味深いお話が聞けることと思います。

■皆様奮ってご参加ください。

◇開催日時  平成23年8月5日(金)夜19時~21時
◇場  所  高齢者福祉施設「神楽坂」1階 地域会議室
・新宿区矢来町104
最寄り駅:東西線神楽坂駅 徒歩2分
都営大江戸線牛込神楽坂駅 徒歩10分 ◇参加費(支援金)活動への支援寄付金として 一般1000円。学生500円。
(※寄付金は会場費、資料代、通信費の他、今後のNPO
活動のための費用に充当させていただきます。)
◇主  催  神楽坂発まちづくり・すまいづくりNPO法人
「粋なまちづくり倶楽部」
◇お問い合わせ  NPO法人「粋なまちづくり倶楽部」塾事務局
℡ 03-3260-6260
(新宿区西五軒町3-18-103 山下馨建築アトリエ内/担当:山下 馨)
ikimachi@syoutengai-web.net
※「粋なまちづくり倶楽部」は、東京都の認証をうけ、まちづくり・すまい  づくりに関するNPO法人として活動しております。
https://ikimachi.net/

神楽坂毘沙門寄席 第21回 「菊之丞の会」  レポート 2011/07/28

第21回「菊之丞の会」

神楽坂毘沙門寄席 第21回「菊之丞の会」2011/7/28

雨上がりの蒸し暑い中、開場前からお客様の長い列ができました。

まずは毘沙門寄席二度目の登場、ポニーテール姿も可愛いらしい春風亭ぽっぽさん。講談口調独特の流れるようなテンポの修羅場読みを織り込んで、「やかん」を披露。前回からさらに一段の成長ぶりを感じさせてくれました。末が楽しみな前座さんですね。

菊之丞師匠、涼しげな白い縞の着物に絽の羽織がお似合いです。先の文楽師匠を思わせる「酢豆腐」が出ました。暑くて何も調理したくないこの季節、「安くて、数があって、皆の口に入り、腹にたまらず、衛生にいいもの」なら、私だって探したいです。気障な通人の若旦那が師匠とダブって、大笑いしてしまいました。ところでウチの豆腐は昨日買ったんだし、冷蔵庫に入っているし、大丈夫なはず…。

ワインとチーズのサービスを楽しんだお仲入り後は「抜け雀」。風采の上がらない主人公が、実はスーパー名工だった…という噺が落語にはいくつかありますが、元は講談というネタも多いようです。小田原宿の「相模屋」に投宿した身なりの良くない謎の大酒呑み、正直者で気弱な宿屋の主人、あわてん坊で気の強いおカミさんたちの愉快な人物描写に、会場は笑いに包まれます。衝立に描かれた雀が、差し込んだ朝日を浴びて空に飛び立つ様子が目に浮かびました。

帰りの境内ではおじさんたちが話し合っています。「うん、生ビール。小一時間だけ」。ホントでしょうか?ノドも渇いて美味しいでしょうが、飲み過ぎにはどうぞご注意を。

神楽坂がん子

神楽坂 まちづくり・住まいづくり塾 第107回 (110701)

NPO法人「粋なまちづくり倶楽部」主催 
第107回神楽坂まちづくり・住まいづくり塾
よもやま話シリーズ第74話        
「環境と文化の時代の地域づくり-神楽坂からの発想-」
 語り手:石神 隆さん
(法政大学人間環境学部・大学院環境マネジメント研究科教授)

■今回の語り手の石神隆さんのご専門は「地域形成(地域経済、都市環境、社会システム)論」で、地域のサスティナビリティスとクオリティオブライフについて研究(地域の環境・経済・社会の統合的な把握と発展への実践的・政策的研究)です。中国黄河流域長野県飯田、岡山県真庭などにおける地域発展のフィールド調査は、すでに10数年にわたり継続されています。 皆様奮ってご参加ください。
                                                     
               記 
◇開 催 日    平成23年7月1日(金)夜19時~21時
◇場  所    高齢者福祉施設「神楽坂」1階 地域会議室     
      ・新宿区矢来町104
         最寄り駅:東西線神楽坂駅 徒歩2分
         都営大江戸線牛込神楽坂駅 徒歩10分
  ※今回から会場が変わりますのでご注意下さい。
◇参 加 費 支援金活動への支援寄付金として一般1000円。学生500円。
◇主  催 神楽坂発まちづくり・すまいづくりNPO法人
     「粋なまちづくり倶楽部」
◇共  催   神楽坂まちづくりの会
◇お問い合わせ NPO法人「粋なまちづくり倶楽部」塾事務局
        ℡ 03-3260-6260 新宿区西五軒町3-18-103  山下馨建築アトリエ内/担当:山下 馨)
        ikimachi@syoutengai-web.net  

神楽坂 まちづくり・住まいづくり塾 第106回 (110603)

NPO法人「粋なまちづくり倶楽部」主催 
第106回神楽坂まちづくり・住まいづくり塾
よもやま話シリーズ第73話        
「まちとライブエンタテイメント」
 ~地域全体が加わる音楽祭の可能性~
語り手:臼澤裕二さん
   (株式会社うす沢代表取締役/横寺町在住)
■公立のホール・劇場などは、人びとの余暇活動に寄与することが期待され、その多くがバブル期に計画・建設されました。
しかし、運営費用や自主事業費に至るまで自治体や国の補助金で賄われている実情があり、全国的には稼働率の低さや赤字体質が問題になっています。
■それでも、アウトリーチ活動やワークショップなど、地域と積極的に関わる姿勢をみせるホールも増えてきました。また、アーティストの側にも単にホールで公演を行うだけでなく広く一般市民との交流を図ることで、自身の新たな役割を創出しようとの動きが見えます。
■そんな中、東京フォーラムのラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(「熱狂の日」音楽祭)のように、単一の事業者の自助努力だけでなくエリア全体が加わることで、ライブエンタテイメントがビジネスとして成功する実証例も現れています。
■今回は、銀座・ヤマハホールの支配人を10数年務められた後、2009年
㈱うす沢設立と同時に仏像蘊蓄士(うんちくし)、ギタリストの活動も開始された臼澤さんに、「まち」と「ライブエンタテイメント」の可能性についてお話しいただきます。奮ってご参加ください。
                                                     
               記 
◇開催日時      平成23年6月3日(金)夜19時~21時
◇場  所      神楽坂通り商店会事務所     
         ・東新神楽坂エミネンス6階/新宿区神楽坂3丁目2
◇参加費(支援金)  活動への支援寄付金として 一般1000円。学生500円。
           (※寄付金は会場費、資料代、通信費の他、今後のNPO
活動のための費用に充当させていただきます。)
◇主  催  神楽坂発まちづくり・すまいづくりNPO法人
        「粋なまちづくり倶楽部」
◇共  催     神楽坂まちづくりの会
◇お問い合わせ    NPO法人「粋なまちづくり倶楽部」塾事務局
           ℡ 03-3260-6260
    (新宿区西五軒町3-18-103 山下馨建築アトリエ内/担当:山下 馨)
            ikimachi@syoutengai-web.net