神楽坂 毘沙門寄席」カテゴリーアーカイブ

神楽坂 毘沙門寄席

神楽坂毘沙門寄席 第52回「菊之丞の会」レポート (2023/1/26)


第52回菊之丞の会

2023年初の「菊之丞の会」です。東京にもこの冬一番の寒波襲来の日でしたが、多くのお客様で盛況となりました。
前座に初登場は、柳家小八師匠門下の柳家しろ八さん。お辞儀するや否や扇子が高座下に飛び出すハプニングにもめげず、さわやかに『道灌』を好演。口跡の良さと声のトーンが耳に心地よく響きました。真面目さが窺える前座さんは応援したくなります。

初春らしいクリーム色のお召物にエンジ色の半襟がおしゃれな菊之丞師匠登場。高座ワキが寂しいと思ったら「めくり」がなく、師匠が忘れてしまったようで客席からは失笑がもれました。一席目『三枚起請』、騙し騙されの吉原が舞台の廓噺です。リベンジに向かう三人と見世の女将との掛け合い場面が滑稽で、手練手管の遊女を演じる様子は、目の動きを見ているだけでも笑えます。それにしても嘘がバレると逆に開き直る女は手強い!

お仲入り後はシックな茶のお着物に黒羽織で再登場です。二席目は歌舞伎、講談などでもお馴染み『文七元結』。予告なしの大ネタが出て嬉しくなりました。父親の博打の借金返済を、娘のお久が吉原に身を売って助けようとします。大見世「佐野槌」で「娘をカタに金を貸してあげても客を取らせたりはしない」という人情女将の、「但し返済が一時でも遅れたら、アタシはそのときには鬼になるよ」と、歌舞伎でも名女形の演じるこの台詞が私には特に印象的です。熱演はハッピーエンドで幸せな気分になれました。

次回「菊之丞の会」は、4月20日に開催予定。プロデューサー菊之丞顔付けの恒例「神楽坂落語まつり」は、6月25日(日)、7月1日(土)の両日に開催されます。詳しくはWEBやチラシでご覧ください。

神楽坂がん子

神楽坂毘沙門寄席 第51回「菊之丞の会」レポート (2022/9/29)


第51回菊之丞の会

 4月以来の開催です。菊之丞師匠のお弟子さんで前回までの前座さんのまめ菊さんは、古今亭雛菊としてめでたく二ツ目昇進となりました。今回は桂文生師匠のお弟子さんの桂枝平さん新登場。古典的・学術的解釈「桃太郎」で開口一番を努めました。丁寧なお辞儀、充分な声量で、これからどんな成長を見せてくれるか楽しみです。

 黒羽織姿の菊之丞師匠がにこやかに登場。大相撲観戦などのマクラに会場が和やかな雰囲気に。一席目は吉原を舞台の『五人廻し』です。馴染みの遊女目当てに登楼したまでは良かったけれど、廻しで待ちぼうけを喰らった客たちは、廓の若い衆に腹立ちまぎれの罵詈雑言を浴びせます。強烈な個性の五人の客のイジメに遭う喜助、したたかな木瀬川花魁ら締めて七人を演じ分ける力量はお見事!

 お仲入りの後は白い羽織に直って艶やかに。二席目はお馴染み『不動坊』。通常は冬の季節感のある上方噺です。ヤキモチ・嫉妬は女性より男性の方が根が深いとか…長屋の吉さんはお嫁さんが来ると決まるや嬉しさの余り、あれこれと空想しては周りの失笑を買ってしまいます。一人だけ幸せにはさせじと間抜けな仲間連中が嫌がらせを画策しますが、やる事なす事失敗ばかり。逆に丸め込まれてついには「高砂や?」で、爆笑となります。

 暑く長かった夏も終わり秋風が少しずつ感じられます。秋恒例のまちの文化祭「神楽坂まち飛びフェスタ2022」は、10月15日(土)?11月3日(木・祝)に開催されます。
 次回の「菊之丞の会」の開催予定は来年1月26日(木)です。詳しくはwebやチラシでご案内いたします。次回もどうぞお楽しみにお運びください。

神楽坂がん子

神楽坂毘沙門寄席 「第52回菊之丞の会」 (2023/1/26)

満 員 御 礼

今年も残り少なくなりました。今年は「菊之丞の会」も、定員を制限してではありますが、毘沙門天書院で再開することができました。やはり、リアルでの寄席気分は最高です。

さて、令和5年の幕開けは、笑いどころたっぷりの廓噺「三枚起請」ほか一席から。
粋でしなやか古今亭菊之丞の、これぞ江戸落語!で、来年もお楽しみください。

◆◆ 神楽坂毘沙門寄席 ◆◆
”第52回 菊之丞の会”
2023年1月26日(木)
18:30 開場
19:00 開演
◆公演日程
神楽坂 毘沙門天 善国寺書院  
(神楽坂5-36)
JR飯田橋駅、西口 徒歩10分
有楽町線飯田橋駅 B3出口 徒歩5分
東西線神楽坂駅(神楽坂口) 徒歩7分
大江戸線牛込神楽坂駅 A3出口 徒歩6分
◆会場
落語  開口一番   柳家しろ八
落語 『お楽しみ』  古今亭菊之丞
  -お仲入り-
落語 「三枚起請」  古今亭菊之丞
◆番組
60名(座布団・自由席)先着順
※会場は昔の寄席小屋気分をお楽しみいただくお寺の書院、座布団席です。
お座りになれない方のために若干数椅子の用意はありますが、数に限りがありますのでご了承ください。

◆定員
木戸銭 2,500円(予約)2,800円(当日)
【チケット販売・予約】
お電話・メールでの申し込みを受付けています。
・電話 : 03-6426-1728 
(年末年始、土日祝日を除く 11時~18時)
(NPO法人 粋なまちづくり倶楽部 担当:日置)
・メール : ikimachi.geinou@gmail.com

お名前・連絡先・希望枚数をお知らせください。
*_お支払いは当日受付にて承ります(現金のみ)_*。

※ 迷惑メールに振り分けられて届かないことが最近増えています。メール送信後、5日を経過して事務局から返事がない場合は、メールが届いていないので、他のアドレスからもしくはお電話等で再度ご連絡をお願いします。

◆料金及びチケット
NPO法人 粋なまちづくり倶楽部
◆主催
NPO法人粋なまちづくり倶楽部事務局
(担当 日置)
電話03-6426-1728
ikimachi.geinou@gmail.com
https://ikimachi.net/
◆お問合せとお申込み




【感染拡大防止対策について】
◎ご来場のお客様へのお願い
・必ずマスク(不織布)を着用してください。
・こまめに手洗いや消毒をしてください。
・会場入り口での検温・手指消毒にご協力ください。
・体調の優れない場合はご来場をご遠慮ください。
・発熱されている場合は入場できません。(概ね37.5℃以上)
・メール・電話でのお申し込み時および当日券ご購入の際、必ずご連絡先をお知らせください。
・大きな声での会話はお控えください。

◎スタッフの取組み
・常時マスク(不織布)を着用します。
・こまめに手洗いや消毒をします。
・開演前、休憩時に窓開けによる換気を行います。
・定員を少なくし、座席に余裕を持たせます。
・舞台と客席最前列までの距離を充分に確保します。
・休憩時間のワインサービスは行いません。

神楽坂毘沙門寄席 第51回「菊之丞の会」 (2022/9/29)

予定枚数終了しました

今回は、「五人廻し」ほか一席。江戸落語の名手・菊之丞師匠ならではの大いに笑える廓噺を、夜風も涼しい秋の神楽坂で、たっぷりお楽しみください。
◆◆ 神楽坂毘沙門寄席 ◆◆
”第51回 菊之丞の会”
2022年9月29日(木)
18:30 開場
19:00 開演
◆公演日程
神楽坂 毘沙門天 善国寺書院  (神楽坂5-36)
JR飯田橋駅、西口 徒歩10分
有楽町線飯田橋駅 B3出口 徒歩5分
東西線神楽坂駅(神楽坂口) 徒歩7分
大江戸線牛込神楽坂駅 A3出口 徒歩6分
◆会場
落語  開口一番   桂 枝平
落語 『お楽しみ』  古今亭菊之丞
  -お仲入り-
落語 「五人廻し」  古今亭菊之丞
◆番組
60名(座布団・自由席)先着順
※会場は昔の寄席小屋気分をお楽しみいただくお寺の書院、座布団席です。
お座りになれない方のために若干数椅子の用意はありますが、数に限りがありますのでご了承ください。

◆定員
木戸銭 2,500円(予約)2,800円(当日)
【チケット販売・予約】
お電話・メールでの申し込みを受付けています。
・電話 : 03-6426-1728 (年末年始、土日祝日を除く 11時~18時)
(NPO法人 粋なまちづくり倶楽部 担当:日置)
・メール : ikimachi.geinou@gmail.com

お名前・連絡先・希望枚数をお知らせください。
*_お支払いは当日受付にて承ります(現金のみ)_*。

※ 迷惑メールに振り分けられて届かないことが最近増えています。メール送信後、5日を経過して事務局から返事がない場合は、メールが届いていないので、他のアドレスからもしくはお電話等で再度ご連絡をお願いします。

◆料金及びチケット
NPO法人 粋なまちづくり倶楽部
◆主催
NPO法人粋なまちづくり倶楽部事務局
(担当 日置)
電話03-6426-1728
ikimachi.geinou@gmail.com
https://ikimachi.net/
◆お問合せとお申込み




【感染拡大防止対策について】
◎ご来場のお客様へのお願い
・必ずマスク(不織布)を着用してください。
・こまめに手洗いや消毒をしてください。
・会場入り口での検温・手指消毒にご協力ください。
・体調の優れない場合はご来場をご遠慮ください。
・発熱されている場合は入場できません。(概ね37.5℃以上)
・メール・電話でのお申し込み時および当日券ご購入の際、必ずご連絡先をお知らせください。
・大きな声での会話はお控えください。

◎スタッフの取組み
・常時マスク(不織布)を着用します。
・こまめに手洗いや消毒をします。
・開演前、休憩時に窓開けによる換気を行います。
・定員を少なくし、座席に余裕を持たせます。
・舞台と客席最前列までの距離を充分に確保します。
・休憩時間のワインサービスは行いません。

神楽坂毘沙門寄席 第50回「菊之丞の会」レポート (2022/4/7)


第50回菊之丞の会


第50回菊之丞の会

2年振りの「菊之丞の会」の再開です。開口一番のまめ菊さんは、厳しい修行を経て目出度く5月に二つ目昇進。今後は芸名を古今亭雛菊さんと改め、増々の躍進が期待されます。前座として最後の高座となる『転失気』でご機嫌を伺いました。

春らしい淡い桜色の羽織姿の菊之丞師匠登場で高座は華やかに。一席目は『崇徳院』です。恋患いの若旦那、がさつな幼なじみの熊さんと逞しいおカミさん、床屋で出会ってもみ合いになる男、それぞれの巧みな人物描写で会場の笑いは最高潮に。SNS全盛の味気ない世の中からすれば、短冊に書かれた歌で恋心を伝えるというロマンチックな展開なんて、何とも素敵じゃないですか。

お仲入り後の師匠、初夏を思わせる白の羽織で再登場です。二席目はお馴染み『寝床』。普段は面倒見の良い好々爺の大家さんなのですが、こと話が芸事に及ぶと性格が残忍性を帯びてくるようです。憤慨して義太夫の会を中止した旦那が、番頭に上手くおだてられて機嫌を直してゆくプロセスの表現に、話芸の真骨頂を見ました。

終演後にはまめ菊さんに昇進祝いとして花束贈呈。菊之丞師には一番弟子の出世が嬉しくもあり、心配でもありという親心が覗き見えました。
第50回という記念すべき節目の会でしたが、写真中央に入っていただいたのは、なんと第1回のチケットを保管されていた渡辺様です。これからも変わらずご贔屓に。
菊之丞プロデュースの恒例「神楽坂落語まつり」は、6月25日(土)、7月3日(日)の両日に開催されます。詳しくはWEBやチラシで。

神楽坂がん子


第50回菊之丞の会

神楽坂毘沙門寄席 第50回菊之丞の会 (2022/4/7)

長らくお休みしていた「毘沙門寄席 菊之丞の会」ですが、2年ぶりの開催です。
感染状況はなかなか落ち着きませんが、感染拡大防止対策(後述)を十分にして、春本番の神楽坂の夜、落語でほっと一息、そんな時間をご提供できればと思います。

久々の粋でしなやか菊之丞の江戸落語は、「崇徳院」ほか一席。江戸の恋バナ、たっぷりお楽しみください。
50回菊之丞の会A3ポスター
◆◆ 神楽坂毘沙門寄席 ◆◆
”第50回 菊之丞の会”
2022年4月7日(木)
18:30 開場
19:00 開演
◆公演日程
神楽坂 毘沙門天 善国寺書院  (神楽坂5-36)
JR飯田橋駅、西口 徒歩10分
有楽町線飯田橋駅 B3出口 徒歩5分
東西線神楽坂駅(神楽坂口) 徒歩7分
大江戸線牛込神楽坂駅 A3出口 徒歩6分
◆会場
落語  開口一番   古今亭まめ菊
落語 『お楽しみ』  古今亭菊之丞
  -お仲入り-
落語 「崇徳院」  古今亭菊之丞
◆番組
60名(座布団・自由席)先着順
※会場は昔の寄席小屋気分をお楽しみいただくお寺の書院、座布団席です。
お座りになれない方のために若干数椅子の用意はありますが、数に限りがありますのでご了承ください。

◆定員
木戸銭 2,500円(予約)2,800円(当日)
【チケット販売・予約】
お電話・メールでの申し込みを受付けています。
・電話 : 03-6426-1728 (年末年始、土日祝日を除く 11時~18時)
(NPO法人 粋なまちづくり倶楽部 担当:日置)
・メール : ikimachi.geinou@gmail.com

お名前・住所・電話番号・希望枚数をお知らせください。
*_お支払いは当日受付にて承ります(現金のみ)_*。

※ 迷惑メールに振り分けられて届かないことが最近増えています。メール送信後、5日を経過して事務局から返事がない場合は、メールが届いていないので、他のアドレスからもしくはお電話等で再度ご連絡をお願いします。

◆料金及びチケット
NPO法人 粋なまちづくり倶楽部
◆主催
NPO法人粋なまちづくり倶楽部事務局
(担当 日置)
電話03-6426-1728
ikimachi.geinou@gmail.com
https://ikimachi.net/
◆お問合せとお申込み




【感染拡大防止対策について】
◎ご来場のお客様へのお願い
・必ずマスク(不織布)を着用してください。
・こまめに手洗いや消毒をしてください。
・会場入り口での検温・手指消毒にご協力ください。
・体調の優れない場合はご来場をご遠慮ください。
・発熱されている場合は入場できません。(概ね37.5℃以上)
・メール・電話でのお申し込み時および当日券ご購入の際、必ずご連絡先をお知らせください。
・大きな声での会話はお控えください。

◎スタッフの取組み
・常時マスク(不織布)を着用します。
・こまめに手洗いや消毒をします。
・開演前、休憩時に窓開けによる換気を行います。
・定員を少なくし、座席に余裕を持たせます。
・舞台と客席最前列までの距離を充分に確保します。
・休憩時間のワインサービスは行いません。

【中止】神楽坂毘沙門寄席 第49回菊之丞の会 (2020/4/9)【中止】

中 止
4月9日(木)開催予定でした第49回菊之丞の会は新型肺炎の感染拡大の影響を鑑み、中止することといたしました。ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
春爛漫の「菊之丞の会」は、日光東照宮の眠り猫でも有名な左甚五郎ものの「竹の水仙」他一席。講談から生まれた噺を、落語ならではの面白さでお楽しみください!
49回菊之丞の会A3ポスター
中 止

◆◆ 神楽坂毘沙門寄席 ◆◆
”第49回 菊之丞の会”

2020年4月9日(木)
18:30 開場
19:00 開演
◆公演日程
神楽坂 毘沙門天 善国寺書院  (神楽坂5-36)
JR飯田橋駅、西口 徒歩10分
有楽町線飯田橋駅 B3出口 徒歩5分
東西線神楽坂駅(神楽坂口) 徒歩7分
大江戸線牛込神楽坂駅 A3出口 徒歩6分
◆会場
落語  開口一番   古今亭まめ菊
落語 『お楽しみ』  古今亭菊之丞
  -お仲入り-
落語 「竹の水仙」  古今亭菊之丞
◆番組
70名(座布団・自由席)先着順
◆定員
木戸銭 2,500円(予約・当日)
【チケット販売・予約】
お電話・メールでの申し込みを受付けています。
・電話 : 03-6426-1728 (年末年始、土日祝日を除く 11時~18時)
(NPO法人 粋なまちづくり倶楽部 担当:日置)
・メール : ikimachi.geinou@gmail.com

お名前・住所・電話番号・希望枚数をお知らせください。
お支払いは当日受付にて承ります。
なお、当日のチケット交換は18:30までにお済ませください。
※ 迷惑メールとして届かないことが最近増えています。メール送信後、5日を経過して事務局から返事がない場合は、メールが届いていないので、他のアドレスからもしくはお電話等で再度ご連絡をお願いします。

◆料金及びチケット
NPO法人 粋なまちづくり倶楽部
◆主催
NPO法人粋なまちづくり倶楽部事務局
(担当 日置)
電話03-6426-1728
ikimachi.geinou@gmail.com
https://ikimachi.net/
◆お問合せとお申込み

神楽坂毘沙門寄席 第48回「菊之丞の会」レポート (2020/1/29)

第48回菊之丞

今年最初の「菊之丞の会」、多くの皆様のお運びで大盛況です。
厳しい前座修行も何のその、天然の明るさで元気に乗り越えている様子のまめ菊さん、『狸札』で幕開けです。回を重ねる毎に発声にも落ち着きが出た感じで、落語らしい語りが身についてきました。うっすらと額の汗が光った熱演でした。

藍に近い紺色のお召物は菊之丞師匠には珍しく感じましたが、キリッと見えて良くお似合いです。一席目は『火焔太鼓』。落語の世界では、ボーッとした亭主と気が強く逞しいおかみさんがいつもセットになっていて、お互いがのべつ悪態もつきますが本当は仲睦まじい夫婦なんです。滑稽味と親愛に溢れたやりとりには、かつての師匠にあたる古今亭圓菊さんの面影が感じられ、懐かしくも嬉しくなってしまいました。そこはかとない可笑しさに思わずクスッと笑ってしまう…流行りの低俗なお笑い芸とは明らかに一線を画す、落語の良さはそんな所にあります。

ワインやお茶のサービスでのお仲入り後は、吉原を舞台にした廓噺『付き馬』。怪しげな飄客は飲めや歌えやの無銭での大散財の挙句、朝になると廓の若い衆を連れ出して、朝湯に朝飯にと小銭までも巻き上げてしまい、とうとう若い衆は特大の早桶まで背負わされて…。加害者なのに憎めない、被害者を見ても笑えてしまう…これも古典落語の持つ不思議な魅力なんでしょうね。少ない登場人物ですがそれぞれが個性的で、演じ手の高度な人物描写が光った大当りの一席でした。

早くも月末ですが、お正月記念に写真中央はお馴染みになりましたイラストレーターの小森傑(すぐる)さんです。
次回の「菊之丞の会」は、2020年4月9日(木)が予定されています。まだまだ先と思っていても、時の経つのは早いものといつも感じてしまいます。チケットは開催日の一ヶ月前から販売・前売り予約開始です。どうぞお忘れなく。詳細はHP等をご覧ください。

神楽坂がん子

神楽坂毘沙門寄席 第48回菊之丞の会 (2020/1/29)

完 売 御 礼

早いもので今年も残すところあと半月。今年も多くの方々に神楽坂毘沙門寄席「菊之丞の会」をご贔屓いただき、誠に有難うございました。さて、令和2年の幕開けは、菊之丞得意の廓噺「付き馬」他一席から。粋でしなやか、芸にますます磨きがかかる菊之丞の、これぞ江戸落語!で、来年もお楽しみください。
48回菊之丞の会A3ポスター
◆◆ 神楽坂毘沙門寄席 ◆◆
”第48回 菊之丞の会”
2020年1月29日(水)
18:30 開場
19:00 開演
◆公演日程
神楽坂 毘沙門天 善国寺書院  (神楽坂5-36)
JR飯田橋駅、西口 徒歩10分
有楽町線飯田橋駅 B3出口 徒歩5分
東西線神楽坂駅(神楽坂口) 徒歩7分
大江戸線牛込神楽坂駅 A3出口 徒歩6分
◆会場
落語  開口一番   古今亭まめ菊
落語 『お楽しみ』  古今亭菊之丞
  -お仲入り-
落語 「付き馬」   古今亭菊之丞
◆番組
定員100名(座布団・自由席)先着順
※多くの皆様にお楽しみ頂けるよう、混み合う際は、お膝送りなどご協力下さい。
※毎回早々に完売御礼となります。チケット購入、お申込みはお早めに!
※会場は昔の寄席小屋気分をお楽しみいただくお寺の書院、座布団席です。どうしてもお座りになれない方のために若干数椅子の用意はありますが、数に限りがありますのでご了承ください。
◆定員
木戸銭 2,800円(前売2,500円)
【チケット販売・予約】
<店舗販売>
毘沙門せんべい 福屋 (毘沙門天善国寺向かい/日祝休み)
*遠方の方は、お電話・メールでの申し込みも受付けています。
・電話 : 03-6426-1728 (年末年始、土日祝日を除く 11時~18時)
(NPO法人 粋なまちづくり倶楽部 担当:日置)
・メール : ikimachi.geinou@gmail.com

お名前・住所・電話番号・希望枚数をお知らせください。
お支払いは当日受付にて承ります。
なお、当日のチケット交換は18:30までにお済ませください。
また一度お申込みいただきますと、キャンセルはできません。
※ 迷惑メールとして届かないことが最近増えています。メール送信後、5日を経過して事務局から返事がない場合は、メールが届いていないので、他のアドレスからもしくはお電話等で再度ご連絡をお願いします。

◆料金及びチケット
NPO法人 粋なまちづくり倶楽部
◆主催
NPO法人粋なまちづくり倶楽部事務局
(担当 日置)
電話03-6426-1728
ikimachi.geinou@gmail.com
https://ikimachi.net/
◆お問合せとお申込み

神楽坂毘沙門寄席 第47回「菊之丞の会」レポート (2019/10/3)

第47回菊之丞

早くも今年最後の「菊之丞の会」です。開場前から多くの皆様が行列の盛況です。すっかりお馴染みになった前座の豆菊さんは、回を重ねる度に確かな成長がみられます。『一目上がり』で幕が開きました。張りのある声で汗びっしょりの熱演でした。

淡い紫のお召物にクリーム色の羽織姿の菊之丞師匠、一席目は『長短』です。せっかちな江戸弁とは対極の、まったりとした上方弁にも笑えます。短めの噺で早めのお仲入り…と思いきや、嬉しいことにもう一席、『浮世床』が続きました。床屋はお湯屋などと並び江戸庶民のコミュニケーションの場だったようです。「太閤記」の拙い読み聞かせが滑稽です。寝起きの半公の色っぽい夢物語には聴き入ってしまいましたが、オチにはなるほどやっぱりねとの爆笑が起こりました。

笑って心も軽くなると、毎回のワインやお茶のサービスがより美味しく感じます。お仲入り後は『抜け雀』。つい立てに描いた雀が飛び出すご存じ名工ネタの一席です。サラサラッと絵筆を走らせた後、二人の絵師がその完成度を確認するために、ジッと真剣な瞳を凝らす場面がとても印象的でした。ラジオ放送やCDでは気付けない、高座を観た人だけが味わえる芸の細かさです。

この日は開演前の寄席太鼓を、菊之丞師自らがお弟子さんの豆菊さんと叩いてくださったとのこと。この会を大切に思う師匠の心意気が伝わりました。
次回は2020年1月29日(水)が予定されています。新年の笑門来福で良い一年となりまよう。皆様のお運びを心よりお待ち申し上げています。

秋恒例の「神楽坂まち飛びフェスタ2019」は、10月12日(土)~11月3(月・祝)に開催されます。詳しくは町で配布中のパンフレットか以下のサイトをご覧ください。
http://machitobi.org/

神楽坂がん子