神楽坂毘沙門寄席 第4回 「白鳥・扇辰二人会」  レポート 2010/02/18

第4回「白鳥・扇辰二人会」-320

第4回 辰鳥跡をにごさず 白鳥・扇辰二人会 2010/2/18

白鳥・扇辰二人会も第4回目を迎え、徐々に神楽坂にも浸透してきた感があります。対照的な芸風がぶつかり合う高座が、幅広い落語ファンの気持ちを捉えます。

一席目は扇辰師匠の「手紙無筆」。知ったかぶりの意地っ張りや見栄坊は、身の周りにも見られそうで笑いを誘います。コミュニケーションをケータイメールにばかり頼って、いつの間にか無筆になっている現代人は…何だか自分でも少し心配になってきましたが。

真っ赤な着物にアディダス風三本白線!賑々しく登場の白鳥師匠。「初天神」は奇想天外、前代未聞、この噺がここまで破天荒にという驚きの白鳥流でした。おとっつあんと金坊のやりとりに会場は大爆笑。何とも物凄い親子ですね!

仲入り後は扇辰師で「鰍沢」。登場する三人の人物描写と、雪深い山中の凍えるような季節感の表現に、噺家の力量が発揮される名作中の名作です。三遊亭円朝師が三題噺の会で即座にこれを創作したと聞くから驚きます。冷え切った身体が囲炉裏の火で徐々に温まっていく様子や、「おまはんは、誰?」と凄む女の怖さ、滑稽なだけが味わいではない落語の奥深さを感じさせてくれます。

白鳥師再登場で雰囲気はガラリと変わり、トリの演題は「ピンピンマン」。男性用惚れ薬の名前なんですね。女性用は「ウーマンマン」ですって!?商売不振に追い込まれた薬局の老夫婦が考え出した苦肉の挽回策ストーリーは、まァ~凄いテンポで進行します。抱腹絶倒で笑い疲れてしまいました。

東京も今朝方は雪が降りました。今年の冬はとても寒く感じます。こんなときは大いに笑って温まりたいですね。

神楽坂がん子