NPO法人「粋なまちづくり倶楽部」主催 神楽坂大学講座
第121回神楽坂まちづくり・住まいづくり塾
よもやま話シリーズ第88話 「神楽坂らしさとは?」
語り手;増井 敦子さん(納戸町在住)
■神楽坂はここ2,30年の間にいくつかの変化の波がありましたが、最近10年の変化はそのスピードが加速されて目を見張るものがあります。
例えば神楽坂らしいお店が消えて普通一般の店が増えたり、その店も短期間で消えて行ったりしています。
こんなことで本当に「神楽坂らしさが保てるか」、ここらで「みんなで神楽坂らしさについて考えてみませんか?」と語るのは、ココットカフェ(ギャラリー併設)を経営する増井敦子さん。
■増井さんご自身は専門学校のドレスデザイン科を卒業し、長年実務のかたわら大学や専門学校で教鞭を執られている方。ファッションの切り口から見えてくる神楽坂の現状と将来について話していただきます。
皆さんも是非この話の輪に加わり、明日の神楽坂を考えてみませんか。
■皆様奮ってご参加下さい。
記
◇開催日時 平成24年9月7日(金)夜19時~21時
◇場 所 高齢者福祉施設「神楽坂」1階 地域会議室
・新宿区矢来町104
最寄り駅:東西線神楽坂駅 徒歩2分
都営大江戸線牛込神楽坂駅 徒歩10分
◇参加費(支援金)活動への支援寄付金として 一般1000円。学生500円。
(※寄付金は会場費、資料代、通信費の他、今後のNPO活動のための費用に充当させていただきます。)
◇主 催 神楽坂発まちづくり・すまいづくりNPO法人
「粋なまちづくり倶楽部」
◇お問い合わせ NPO法人「粋なまちづくり倶楽部」塾事務局
℡ 03-3260-6260
(新宿区西五軒町3-18-103 山下馨建築アトリエ内/担当:山下 馨)
ikimachi@syoutengai-web.net
※「粋なまちづくり倶楽部」は、東京都の認証をうけ、まちづくり・
すまいづくりに関するNPO法人として活動しております。
https://ikimachi.net/
神楽坂毘沙門寄席 第25回 「菊之丞の会」 レポート 2012/09/06
神楽坂毘沙門寄席 第25回「菊之丞の会」 2012/09/6
久しぶりの菊之丞の会は、前座の柳亭市也さん『のめる』で幕開け。開口一番は会場の雰囲気を作るトップバッターです。緊張感の中でもノビノビとした高座をこなしてくれました。胸の内では何だか親心のような気持ちで、応援しながら聴いてしまうオバサンです。
菊之丞師匠の登場で、会場の雰囲気がグッと柔らかになりました。すっかり落ち着きというか貫禄さえも感じさせます。『死ぬなら今』は演題の意味が最後に納得できる一席です。昔も今も「地獄の沙汰も金次第」なのか、恐いはずの地獄の番人達もお金には弱いようで笑えます。噺の中の「地獄寄席」の出演者は、志ん生、文楽、圓生の超豪華版。談志が前座さんなんですから、地獄はイヤですがここはぜひ覗いてみたいですね。
お仲入り後の二席目は怪談噺、三遊亭円朝作『真景累ヶ淵』から『豊志賀の死』。富本節の師匠、豊志賀のところに稽古に通ってくる若い新吉。師匠と弟子の立場が、男女の関係に発展したあたりから悲劇が始まります。豊志賀が若い弟子のお久と新吉の中を邪推しながら、形相が変わってゆくところで一段と怖い展開に。会場の照明も暗く落とされ、客席はシーンと聴き入っていました。圓朝師の数々の名作は二十代の頃に創作された聞き、作家としても天才的な力量を備えた、不世出の落語家さんだと改めて感じさせられます。
怪談噺の後はお客さんの気持ちを和ましてお返しするのが寄席の流儀とか。普段から日舞の稽古に励んでいる師匠が、「夕暮れ」を踊ってくれました。舞いながら「もうすぐ終わります」なんて笑わせますね。
終演後に一歩外に出ると、連日の猛残暑という現実に戻されます。もういい加減ウンザリ。涼風が恋しくてたまりません。
神楽坂がん子
神楽坂 まちづくり・住まいづくり塾 第120回 (120803)
NPO法人「粋なまちづくり倶楽部」主催 神楽坂大学講座
第120回神楽坂まちづくり・住まいづくり塾
よもやま話シリーズ第87話 「江戸川の変遷について」
語り手;高橋 和雄さん(新宿区前助役)
■神楽坂は大胡氏が牛込城を築いてから約500年、徳川三代将軍家光が
現在の「神楽坂通り」を造ってから約380年と東京の町としては古い歴史を誇っています。
今回は赤城神社裏の暴れ川・平川(当時の呼称)がどのよ うにして現在の
江戸川に改修されていったのか、また初期江戸住民の飲料水がその川を通じてどのように取水されていったのかといった話しを中心に、神楽坂にまつわる興味深いお話を種々していただきます。
■語り手はかつて東京都から新宿区に出向され、工事課長、計画課長・土木部長、助役などを勤められ、神楽坂の土木工事やまちづくりに多大な尽力をされた高橋和雄さんです。
現在は京王電鉄バス在籍のかたわら早稲田大学<エクステンションセンター>の講師として新宿の「都市と文化」の形成を論じておられます。
■皆様奮ってご参加下さい。
記
◇開催日時 平成24年8月3日(金)夜19時~21時
◇場 所 高齢者福祉施設「神楽坂」1階 地域会議室
・新宿区矢来町104
最寄り駅:東西線神楽坂駅 徒歩2分
都営大江戸線牛込神楽坂駅 徒歩10分
◇参加費(支援金)活動への支援寄付金として 一般1000円。学生500円。
(※寄付金は会場費、資料代、通信費の他、今後のNPO
活動のための費用に充当させていただきます。)
◇主 催 神楽坂発まちづくり・すまいづくりNPO法人
「粋なまちづくり倶楽部」
◇お問い合わせ NPO法人「粋なまちづくり倶楽部」塾事務局
℡ 03-3260-6260
(新宿区西五軒町3-18-103 山下馨建築アトリエ内/担当:山下 馨)
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神楽坂 まちづくり・住まいづくり塾 第119回 (120706)
NPO法人「粋なまちづくり倶楽部」主催 神楽坂大学講座
第119回神楽坂まちづくり・住まいづくり塾
よもやま話シリーズ第86話
「神楽坂の老舗中華料理店”龍公亭”物語り」
語り手;飯田公子さん (龍公亭三代目)
■神楽坂を代表する老舗「龍公亭」は、古くから現在に至るまで、地元神楽坂で愛され続けている中華料理店です。
飯田公子さんはその三代目。初代は明治創業の「あやめ寿司」。大正になってからあやめ寿司の二階で始めた「龍公亭」を、戦前、戦後と引き継いだ二代目を経て、公子さんはその歴史をさらに平成へとつないでいます。
昨年6月には代々伝わる資料をもとに「神楽坂龍公亭物語り」を制作。120年にわたる店の歴史を振り返ったその一ページには、昭和20年代から30年代の神楽坂での公子さんの子ども時代の記憶も記され、楽しい記録となっています。また、現在タウン誌「かぐらむら」でも「老舗と神楽坂」のテーマでエッセイを好評連載されています。
記
◇開催日時 平成24年7月6日(金)夜19時~21時
◇場 所 高齢者福祉施設「神楽坂」1階 地域会議室
・新宿区矢来町104
最寄り駅:東西線神楽坂駅 徒歩2分
都営大江戸線牛込神楽坂駅 徒歩10分
◇参加費(支援金)活動への支援寄付金として 一般1000円。学生500円。
(※寄付金は会場費、資料代、通信費の他、今後のNPO活動 のための費用に充当させていただきます。)
◇主 催 神楽坂発まちづくり・すまいづくりNPO法人
「粋なまちづくり倶楽部」
◇お問い合わせ NPO法人「粋なまちづくり倶楽部」塾事務局
℡ 03-3260-6260
(新宿区西五軒町3-18-103 山下馨建築アトリエ内/担当:山下 馨)
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神楽坂 まちづくり・住まいづくり塾 第118回 (120601)
NPO法人「粋なまちづくり倶楽部」主催 神楽坂大学講座
第118回神楽坂まちづくり・住まいづくり塾
よもやま話シリーズ第85話「安心で安全なまちづくり」
語り手;嶋田 堯嗣さん (毘沙門天善国寺 住職)
■ 保護司・民生委員・児童委員は、社会奉仕の精神を持って住民の立場になって相談に応じる奉仕者です。この重責をすでに15年以上も担って活躍しておられるのが善国寺の嶋田住職です。「この地の人々と手を携えながら、少しでも安心で安全なまちづくりに貢献できれば」と、まちにとって絶対欠かすことのできない重要な役割に対してその抱負の一端を語っておられます。
■ 同時に、「神楽坂といえば毘沙門天」と江戸時代から多くの人に親しまれてきた善国寺の住職として、昭和46年には本堂・庫裡の再建、平成6年には冠木門スタイルの山門を建て、平成16年には客殿を建設するなど、親子二代にわたって善国寺を「神楽坂のシンボル」にしながら、まちの賑わいをリードしてきた人でもあります。
記
◇開催日時 平成24年6月1日(金)夜19時~21時
◇場 所 高齢者福祉施設「神楽坂」1階 地域会議室
・新宿区矢来町104
最寄り駅:東西線神楽坂駅 徒歩2分
◇参加費(支援金)一般1000円。学生500円。活動への支援寄付金として
◇主 催 神楽坂発まちづくり・すまいづくりNPO法人「粋なまちづくり倶楽部」
◇お問い合わせ NPO法人「粋なまちづくり倶楽部」塾事務局℡03-3260-6260
(新宿区西五軒町3-18-103 山下馨建築アトリエ内/担当:山下馨) ikimachi@syoutengai-web.net
神楽坂 まちづくり・住まいづくり塾 第117回 (120511)
NPO法人「粋なまちづくり倶楽部」主催
神楽坂大学講座
第117回神楽坂まちづくり・住まいづくり塾
よもやま話シリーズ第84話
「蜀山人(しょくさんじん)と牛込」
語り手;今野 慶信さん(新宿歴史博物館 学芸員)
■ 太田南畝(なんぽ)こと蜀山人は寛延2年(1749)に牛込御徒組屋敷内(現中町36)で生まれ、56才で小日向金剛寺坂に転居するまでそこに居住しました。「蜀山人」は晩年の号で、杏花園とか四方赤良(よものあから)などの号を使い、一般には太田南畝と呼ばれていました。
若い頃は狂文・狂歌を良くし、漢学・国学に秀でた江戸の有名人でもありました。
■ 昨年10月に新宿歴史博物館で「『蜀山人』大田南畝とえどのまち」を企画担当された学芸員の今野慶信さんから、蜀山人の特に牛込神楽坂周辺での活動をピックアップしてお話しをしていただく予定です。
記
◇開催日時 平成24年5月11日(金)夜19時~21時
◇場 所 高齢者福祉施設「神楽坂」1階 地域会議室
・新宿区矢来町104
最寄り駅:東西線神楽坂駅 徒歩2分
都営大江戸線牛込神楽坂駅 徒歩10分
◇参 加 費(支援金)一般1000円。学生500円。
活動への支援寄付金として(※寄付金は会場費、資料代、通信費の他、今後のNPO活動のための費用に充当させていただきます。)
◇主 催 神楽坂発まちづくり・すまいづくりNPO法人「粋なまちづくり倶楽部」
◇お問い合せ NPO法人「粋なまちづくり倶楽部」塾事務局
℡ 03-3260-6260
(新宿区西五軒町3-18-103 山下馨建築アトリエ内/担当:山下 馨)
ikimachi@syoutengai-web.net
神楽坂毘沙門寄席 第24回 「菊之丞の会」 レポート 2012/04/26
神楽坂毘沙門寄席 第24回「菊之丞の会」 2012/04/26
街々にも新入社員らしい若者が目に付くこの頃です。初登場の前座さんは林家正蔵師匠の五番弟子、林家なな子さん。面差しが「海老名系」なのでご親戚?…かと思いきやその関係はないそうです。元気な『転失気』はこれからの伸び代を充分に感じさせてくれました。
藤色鮮やかな小紋柄のお召物の菊之丞師匠、一席目は廓噺『三枚起請』。師匠の十八番かと思ったのですが、二つ目のとき以来のほとんど「ネタおろし」とか。騙し騙されの男女の世相は、今も昔も変わらないようです。「あら、まぁ~」「おや、わぁ~」と棟梁の話に相槌を打つ茶屋の女将と、三人に問い詰められて俄然開き直る花魁喜瀬川の描写が、この噺家さんならではの真骨頂でした。
お仲入り後の二席目は『夢金』。寝言でも「百両欲しい、二百両欲しい」とうなっている船頭の熊蔵。「娘を殺して金を山分けに」と持ち掛ける謎の侍を、中洲に置いてきぼりにして娘を助けます。ほんのお礼にと手にした金包みは百両もの大金だったが…。雪の舞い散る夜の大川の描写が風流で秀逸です。女を演じるときの師匠には天性の巧みさが光っていましたが、このところ聴く武士や荒くれ男のスゴ味ある表現にも、一段と磨きがかかってきたのを私は感じています。
桜前線は東北へ。境内ではすっかり葉桜になりましたが、若葉の緑が目にも鮮やかです。先ほどまで降っていた雨も上がって、「ちょっと行こう」のおじさんたちはニコニコと横丁に消えていきました。
昨年は震災のため中止になった恒例『神楽坂落語まつり』は、6月30日(土)と7月7日(土)に開催されます。こちらもどうぞお楽しみにお運びください。
神楽坂がん子
神楽坂 まちづくり・住まいづくり塾 第116回 (120406)
NPO法人「粋なまちづくり倶楽部」主催神楽坂大学講座
第116回神楽坂まちづくり・住まいづくり塾 よもやま話シリーズ第83話
「歌舞伎と神楽坂」
語り手:日置貴之さん(東京大学日本文学専門分野博士課程/北町在住)
■歌舞伎は約400年前に誕生し、長い年月を経て今日の姿が形作られた古典演劇で、音楽や舞踊の要素をも多く含んだ総合芸術です。
2005年には能楽人形浄瑠璃、文楽に続き「人類の口承及び無形遺産の作(世界無形遺産)」に宣言されました。
■今回は歌舞伎全般の話しと共に、戦前に若宮町に居住していた初代中村吉右衛門や神楽坂を舞台にした河竹黙阿弥の「島鵆月白波(しまちどりつきのしらなみ)」など、この地にちなんだ話しをして頂きます。
特に吉右衛門(1886~1954)は6代目尾上菊五郎と市村座に出演し「菊・吉」時代を築き歌舞伎界に新風を送った人でもあります。
語り手は大学で歌舞伎研究に専念しておられる日置貴之さんです。
■皆様奮ってご参加下さい。
記
◇開催日日時 平成24年4月6日(金)夜19時~21時
◇場 所 高齢者福祉施設「神楽坂」1階 地域会議室
・新宿区矢来町104
最寄り駅:東西線神楽坂駅 徒歩2分
都営大江戸線牛込神楽坂駅 徒歩10分
◇参加費(支援金)活動への支援寄付金として 一般1000円。学生500円。
(※寄付金は会場費、資料代、通信費の他、今後のNPO活動のための 費用に充当させていただきます。)
◇主 催 神楽坂発まちづくり・すまいづくりNPO法人
「粋なまちづくり倶楽部」
◇お問い合わせ NPO法人「粋なまちづくり倶楽部」塾事務局
℡ 03-3260-6260
(新宿区西五軒町3-18-103 山下馨建築アトリエ内/担当:山下 馨)
ikimachi@syoutengai-web.net
※「粋なまちづくり倶楽部」は、東京都の認証をうけ、まちづくり・
すまいづくりに関するNPO法人として活動しております。
https://ikimachi.net/
神楽坂 まちづくり・住まいづくり塾 第115回 (120302)
NPO法人「粋なまちづくり倶楽部」主催 神楽坂大学講座
第115回神楽坂まちづくり・住まいづくり塾 よもやま話シリーズ第82話
「戦後の寺内の思い出と花柳界の暮らし」
語り手:稗田ひろ子さん (矢来町在住)
■寺内(神楽坂5丁目)は、昔あった行元寺の元境内地で、神楽坂の料亭の発祥の地であるとともに、かつては花柳界や芸人さんたちでにぎやかだった、このまちでも由緒ある場所のひとつです。
■今回は、その寺内で育った稗田さんから、昭和二十年代から四十年代の貴重な寺内の記憶や花柳界の暮らしぶりを語って頂きます。
■また、昨年10月、新宿区から無形の地域文化財として認定された「神楽坂の東八拳」の家元の次女として、長年その活動を支えてこられた思い出なども語って頂きます。 ■皆様奮ってご参加下さい。
記
◇開催日時 平成24年3月2日(金)夜19時~21時
◇場 所 高齢者福祉施設「神楽坂」1階 地域会議室
・新宿区矢来町104
最寄り駅:東西線神楽坂駅 徒歩2分
都営大江戸線牛込神楽坂駅 徒歩10分
◇参加費(支援金)活動への支援寄付金として 一般1000円。学生500円。
(※寄付金は会場費、資料代、通信費の他、今後のNPO活動のための費用に充当させていただきます。)
◇主 催 神楽坂発まちづくり・すまいづくりNPO法人
「粋なまちづくり倶楽部」
◇お問い合わせ NPO法人「粋なまちづくり倶楽部」塾事務局
℡ 03-3260-6260
(新宿区西五軒町3-18-103 山下馨建築アトリエ内/担当:山下 馨)
ikimachi@syoutengai-web.net
※「粋なまちづくり倶楽部」は、東京都の認証をうけ、まちづくり・
すまいづくりに関するNPO法人として活動しております。
https://ikimachi.net/
神楽坂毘沙門寄席 第23回 「菊之丞の会」 レポート 2012/02/09
神楽坂毘沙門寄席 第23回「菊之丞の会」 2012/02/09
太鼓の音で幕が開くと、叩き手はなんと菊之丞師匠。嬉しい演出です。いろいろな寄席太鼓を解説してくださいました。一番太鼓は「どんと来い、金持って来い」、開演5分前を知らせる二番太鼓は「お多福、来い来い」、終演後は「出てけ出てけ、てんでんバラバラ」、最後は「カラ(空)、カラ」とか。寄席の太鼓はしゃべってるんですね。続いては、トリの鳴物入りの演目のため菊之丞師がお呼びした、下座三味線の金山はる師匠と出囃子の披露。前座さんの「上がり」から始まり、文楽・志ん生・彦六・志ん朝・円生・三木助・三平・円菊といった大師匠たちの高座に登場する姿が、次々と目に浮かんできました。
前座さんは柳家おじさん。この名前と親しみやすい風貌は誰でも一度で覚えます。お馴染みの「子ほめ」を、やや緊張気味ながらも忠実にこなしてくれました。
菊之丞師匠の一席目は「犬の眼」。登場人物全員が、滑稽でまるで漫画のような面々です。犬がソフトバンクのお父さん犬だったり、途中に入る「クリクリポッコン」や「クリクリドックン」といった擬音が何とも可愛らしく、会場の大きな笑いを誘います。
仲入りのワインサービスの後二席目へ。紋付の黒羽織で菊之丞師登場。お題は「たちきり」です。比較的笑いの少ない元々は上方の噺ですが、花柳界の遊び方を織り込んだ人情味溢れる演目として、江戸前の噺家さんたちも好んで挑戦されるようです。茶屋遊びに狂った末に百日間の蔵住まいを言い渡された若旦那に、毎日手紙を届ける芸者の小春…昔はこんな慎ましやかな恋愛があったんでしょうね。
今年の寒さは一入です。それでも春は少しずつ近づいてきますね。終演後に私の連れのおじさんたちは、「冷え込むので餃子鍋と紹興酒」と言って消えてゆきました。
神楽坂がん子