神楽坂毘沙門寄席 第39回「菊之丞の会」レポート 2017/1/18

第39回菊之丞

神楽坂毘沙門寄席 第39回「菊之丞の会」 2017/1/18

木戸札は完売になったとか。初春の会は縁起良く満員御礼でのスタートです。トップバッターは春風亭一猿さん。一朝師匠のお弟子さんです。登場した細身の姿に「大丈夫かしら?」との不安がよぎりましたが、大きな声で堂々と『松竹梅』を披露。小気味良い江戸弁が心地よく響きました。粋な噺家さんへと成長してくれることでしょう。

お目当ての菊之丞師匠は、新春らしく明るいお召し物に袴の装いです。場内の空気を和ませつつお噺は吉原の世界へ。今はなき廓の様子が生き生きと目に浮かびます。落語『明烏』は新内の名曲「明烏夢泡雪」からとった演題のようですが、共通するのは時次郎と浦里という登場人物の名前だけです。お調子者の妓楼の女将のおしゃべりとしぐさに師匠の真骨頂が覗き、場内の笑いを誘います。ベソをかいて帰りたがっていたはずの若旦那の変貌ぶりは…人間何事も程々に経験しておくことがよろしいようで。

お馴染みのワインやお茶のサービスのお仲入りをはさみ、会場の雰囲気は更に和やかになりました。黒紋付姿で再登場の菊之丞師の二席目は、今にぴったりの季節感の『夢金』。寝ても覚めても「金が欲しい」が口癖の船頭熊蔵は、酒手をはずむという甘言につられ、雪の降りしきる中を怪しい浪人と娘の二人連れを乗せて大川へ漕ぎ出しますが、予期せぬ展開に…。娘さんの足許を気遣いながら船に乗せる所作や、竿と櫓のさばき方が巧みに表現されていて、川風の冷たさも伝わってきました。欲をかくと怖い夢見になるようです。

急激に寒さ一入となった宵でした。終演後の皆様のお楽しみは温かい鍋物料理に熱燗でしょうか。次回の「菊の丞の会」は4月20日(木)、記念すべき第40回です。いつも熱心にご来場いただく多くの皆様には、僭越ながら古今亭菊之丞と主催者「粋なまちづくり倶楽部」に成り代わりまして、心より厚く御礼申し上げます。

神楽坂がん子

「第76回 ボランティア説明会」を開催します。(2017/01/22)

ボランティア募集76
ボランティア説明会
2017年1月22日
神楽坂のまちの応援団/NPO法人粋なまちづくり倶楽部では、市民によるまちづくり活動を一緒に進めて頂けるボランティアの方々を募集致します。つきましては説明会を開催いたしますので、ぜひご参加下さい。(参加無料・申込不要)

詳細PDF


※説明会の他に、まちの案内人による神楽坂のまちあるきを行います。路地や横丁巡りをしながらまちの歴史や文化についての理解を深めて頂ければ幸いです。お楽しみに。

神楽坂 毘沙門寄席 第39回 菊之丞の会 (2017/1/18)

完 売 御 礼

ますます芸に磨きがかかる菊之丞。
新春を寿ぐ新年第1回目は、「夢金」他一席です。
寒さ冴え返る雪の夜、欲張り船頭を待ち受けていたのは・・・。
滑稽噺に哀愁ただよう、これぞ落語の醍醐味!
今年も菊之丞落語で大いに笑ってください。
39回菊之丞の会A3ポスター
◆◆ 神楽坂毘沙門寄席 ◆◆
”第39回 菊之丞の会”
2017年1月18日(水)
18:30 開場
19:00 開演
※今回は、水曜の夜開催です。お間違えないように。
◆公演日程
神楽坂 毘沙門天 善国寺書院  (神楽坂5-36)
JR飯田橋駅、西口 徒歩10分
有楽町線飯田橋駅 B3出口 徒歩5分
東西線神楽坂駅(神楽坂口) 徒歩7分
大江戸線牛込神楽坂駅 A3出口 徒歩6分
◆会場
落語   開口一番   春風亭一猿
落語  「お楽しみ」  古今亭菊之丞
-お仲入り-
落語  「夢 金」   古今亭菊之丞
◆番組
定員100名(座布団・自由席)。 先着順。
※多くの皆様にお楽しみ頂けるよう、混み合う際は、お膝送りなどご協力下さい。
※足腰がご不自由で、どうしても座布団にお座りになれない方は受付にてお申し付け下さい。数は限られますが、椅子をご用意致します。
◆定員
木戸銭 2,500円(前売2,200円)
【チケット販売・予約】
<店舗販売> 毘沙門せんべい 福屋 (毘沙門天善国寺向かい)
※今回からお店が変わりました。

*遠方の方は、お電話・メールでの申し込みも受付けています。
・電話 : 03-6426-1728
(NPO法人 粋なまちづくり倶楽部 担当:日置)
・メール : ikimachi.geinou@gmail.com

お名前・住所・電話番号・希望枚数をお知らせください。
お支払いは当日受付にて承ります。
なお、当日のチケット交換は18:30までにお済ませください。
また一度お申込みいただきますと、キャンセルはできません。

◆料金及びチケット
NPO法人 粋なまちづくり倶楽部
◆主催
神楽坂まちづくりの会
◆共催
NPO法人粋なまちづくり倶楽部事務局
(担当 日置)
電話03-6426-1728
ikimachi.geinou@gmail.com
https://ikimachi.net/
◆お問合せとお申込み

神楽坂 まちづくり・住まいづくり塾 第171回 (2017/01/13)

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神楽坂大學講座
第171回 神楽坂まちづくりすまいづくり塾
今、あらためて!「神楽坂まちづくり」シリーズ

第1回 神楽坂を読み解く!
プレゼンター : 鈴木 俊治さん
(NPO法人 粋なまちづくり倶楽部 副理事長)

詳細PDF

今日、神楽坂は「おしゃれで、粋な風情のあるまち」として、多くの人たちが訪れるようになりました。
一方古くからある馴染みのお店は少なくなり、風情ある路地界隈はじわじわと変化し、道路拡幅も動き出しています。
これから2020オリンピック・パラリンピックをむかえ、さらにその先を見て、神楽坂の魅力を高めていくにはどうしたらよいでしょうか?
楽しみながらみんなで考える、やわらかで粋なプログラムです。

2017年1月13日(金)夜19時~21時
◇開催日時
高齢者福祉施設「神楽坂」1階 地域会議室
(新宿区矢来町104)
最寄り駅:東西線「神楽坂」(アユミギャラリー斜め前)
◇場  所
20名
◇定  員
活動への支援寄付金として 一般1000円。
(※寄付金は会場費、資料代、通信費の他、今後のNPO活動のための費用に充当させていただきます。)
◇参加費
神楽坂発まちづくり・すまいづくり
NPO法人 「粋なまちづくり倶楽部」
◇主  催
神楽坂まちづくりの会
◇共  催
NPO法人「粋なまちづくり倶楽部」塾事務局
℡ 050-3558-6260
ikimachi.setsumei@gmail.com
https://ikimachi.net/
◇お問い合わせ

神楽坂をよく知るセミナー第三回(16/12/11)・第四回(17/1/14)

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 「神楽坂を良く知るセミナー」参加申込みについて

楽しく学んで、神楽坂を知ろう!
神楽坂をよく知るセミナー第三回
平成28年12月11日(日)
受付  13:45
セミナー14:00~17:00
会場  東京理科大学森戸記念館 1階

神楽坂をよく知るセミナー第四回
平成29年1月14日(土)
受付  13:45
セミナー14:00~17:00
会場  東京理科大学森戸記念館 1階

お申し込み受付中

詳細PDF
申込用紙PDF


このセミナーに参加すれば、神楽坂の歴史・文化・地理。建築物・お店などの知識が身につきます。これであなたもちょっとした神楽坂ツウに。また、平成29年2月に実施予定の「神楽坂検定」受検対策にもピッタリです!ふるってご参加ください。
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神楽坂 まちづくり・住まいづくり塾 第170回 (2016/12/02)

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神楽坂大學講座
第170回 神楽坂まちづくりすまいづくり塾 神楽坂よもやま話シリーズ 第137話
伝統工芸の美「組紐」を知る
語り手 : 道明三保子(どうみょう みほこ)さん
神楽坂にて組紐文化研究所主宰。文化学園大学(旧文化女子大学)名誉教授。文化女子大学教授、 文化学園服飾博物館学芸室長、放送大学客員教授などを務めた。現在、平山郁夫シルクロード美術館 理事、大日本蚕糸会評議員。平成24年度蚕糸功績賞受賞。
著作は共著『アジアの風土と服飾文化』、 監修『すぐわかる染め・織りの見分け方』など。

詳細PDF

■ いまも着物の帯締めや羽織紐にその美と技が活かされている組紐。
日本の組紐は、絹の特性をよく活かし、組み方の種類の豊富さ、幅広い用途、格調高い工芸美などにおいて、世界に類のない輝かしい歴史を古代から築いてきました。
常に実用性と審美性をそなえ、時代に即して新たな用途を生み出し、それに合わせて技術やデザインを開発し、宗教・儀礼・芸能・服飾・調度などの諸分野とも深く関わっています。

■ 今回は、組紐教室や講演を通じて、日本独特の伝統工芸である組紐の研究普及に努める道明三保子さんに、組紐の歴史・技術等を、貴重な作品の鑑賞も交えながらお話いただきます。
組紐の実演・体験の時間も予定しています。

■ 和の伝統が色濃く残る神楽坂で、日本が誇る組紐の美の世界に触れてみませんか?

■ 皆様のご参加をお待ちしています。

2016年12月2日(金)夜19時~21時
◇開催日時
高齢者福祉施設「神楽坂」1階 地域会議室
(新宿区矢来町104)
最寄り駅:東西線「神楽坂」(アユミギャラリー斜め前)
◇場  所
20名
◇定  員
活動への支援寄付金として 一般1000円。
(※寄付金は会場費、資料代、通信費の他、今後のNPO活動のための費用に充当させていただきます。)
◇参加費
神楽坂発まちづくり・すまいづくり
NPO法人 「粋なまちづくり倶楽部」
◇主  催
神楽坂まちづくりの会
◇共  催
NPO法人「粋なまちづくり倶楽部」塾事務局
℡ 050-3558-6260
ikimachi.setsumei@gmail.com
https://ikimachi.net/
◇お問い合わせ

神楽坂 まちづくり・住まいづくり塾 第169回 (2016/11/15)

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神楽坂大學講座
第169回 神楽坂まちづくりすまいづくり塾
神楽坂よもやま話シリーズ 第136話
新宿の地場産業の染色について
~ 新宿の染の歴史 ~

語り手 : 工藤 博 さん (模様師<新宿ものづくりマイスター・新宿区染色協議会 常任幹事>)

詳細PDF

■ 日本における染色の3大産地は、京都・金沢・ 東京です。

■ その東京の中で、新宿の染色は大正の中頃、 神田川の瀬尾竜に目をつけた染色業者が、 高田馬場に工場を新設。そこを独立した職人 がさらに川の流れを遡った場所に染工場を 開いたのが草分けです。

■ 東京では「模様師」と言い、新宿の地場産業 には13業種があります。 今回は、この13業種の説明のほかに…

○ 染色体験があります。

絹・糸目・友禅を予定。30分程度。

当日ご参加で、ご希望の方に体験して いただけます。(無料)

■ 皆様のご参加をお待ちしています。

2016年11月15日(火)夜19時~21時
◇開催日時
高齢者福祉施設「神楽坂」1階 地域会議室
(新宿区矢来町104)
最寄り駅:東西線「神楽坂」(アユミギャラリー斜め前)
◇場  所
20名
◇定  員
活動への支援寄付金として 一般1000円。
(※寄付金は会場費、資料代、通信費の他、今後のNPO活動のための費用に充当させていただきます。)
◇参加費
神楽坂発まちづくり・すまいづくり
NPO法人 「粋なまちづくり倶楽部」
◇主  催
神楽坂まちづくりの会
◇共  催
NPO法人「粋なまちづくり倶楽部」塾事務局
℡ 050-3558-6260
ikimachi.setsumei@gmail.com
https://ikimachi.net/
◇お問い合わせ

「第75回 ボランティア説明会」を開催します。(2016/11/06)

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ボランティア説明会
2016年11月6日
神楽坂のまちの応援団/NPO法人粋なまちづくり倶楽部では、市民によるまちづくり活動を一緒に進めて頂けるボランティアの方々を大募集致します。つきましては説明会を開催いたしますので、ぜひご参加下さい。(参加無料・申込不要)

詳細PDF


※説明会の他に、まちの案内人による神楽坂のまちあるきを行います。路地や横丁巡りをしながらまちの歴史や文化についての理解を深めて頂ければ幸いです。お楽しみに。

UDBB car-free happy holiday神楽坂 / 震災復興サロン

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神楽坂×東北

粋なまちづくり倶楽部
 登録ボランティアの皆様

ことしも早くも10月になりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
秋には神楽坂でも様々なイベントがあり、粋なまちづくり倶楽部も元気に活動しております。

10月16日(日)
 UDBB car-free happy holiday
 神楽坂

健常者も車椅子や高齢者体験(目が見えにくい、体の自由がきかないなど)をしながらまち歩きをし、まちのバリアフリーチェックをします。

10月30日(日)
 震災復興支援サロン

2011年の東日本大震災、今年の熊本地震の復興の状況と課題について、神楽坂関係者で復興支援などに携わっている人たちからの報告と意見交換を行います。

10月に、粋なまちづくり倶楽部が主催もしくは中心的に参加するイベントとして、以下のふたつがあります。
当日、ボランティアとしてお手伝いいただける方を募集しています。
これまでにボランティア経験が無い方でももちろん活躍していただけますので、ぜひご参加ください。
参加可能な方は、できれば事前にご連絡いただければありがたいですが、当日飛び入りでも可能です。
これらのイベントの概要は、粋なまちづくり倶楽部ホームページにも掲載されています。
よろしくお願いいたします。

連絡先:鈴木俊治(粋なまちづくり倶楽部副理事長)
     ssuzuki@hearts-design.com

10月16日(日) UDBB car-free happy holiday神楽坂
■主旨
 神楽坂は近年多くの人たちが訪れるまちになりましたが、坂や狭い路地があり、それらはまちの魅力である一方、障がい者や高齢者にとっては行きにくい高い印象があります。そこで、誰にでも楽しんでいただけるまちにするために、健常者も車椅子や高齢者体験(目が見えにくい、体の自由がきかないなど)をしながらまち歩きをし、まちのバリアフリーチェックをします。地区外から高齢者や障がい者をお迎えして、まちのご案内もします。まち歩き後は、特設カフェで参加者のヒアリング、意見交換を行います。2020オリンピック・パラリンピックにむけて、神楽坂らしいユニバーサルデザインのまちづくりを進めます。

■時間、場所
 10:00-17:00 毘沙門天境内(少雨実施)
 可能な方は、9:00にご参集ください。部分的な参加も可能です。

■ボランティアワークの内容
 会場案内、呼び込み、ガイド補助、話し合いの記録・進行補助、設営・撤去 など
 一般的な参加者としての参加も歓迎します。

10月30日(日) 震災復興支援サロン
■主旨
 2011年の東日本大震災、今年の熊本地震の復興の状況と課題について、神楽坂関係者で復興支援などに携わっている人たちからの報告と意見交換を行います。被災地を忘れずに、また、神楽坂でなにができるか、考える機会になればと思います。

■時間、場所
 13:00-17:00 高齢者福祉施設神楽坂1階地域サロン
 可能な方は、12:00にご参集ください。部分的な参加も可能です。

■ボランティアワークの内容
 会場設営、運営補助。一般的な参加者としての参加も歓迎します。

神楽坂毘沙門寄席 第38回 「菊之丞の会」  レポート 2016/10/08

第38回菊之丞

神楽坂毘沙門寄席 第38回「菊之丞の会」 2016/10/6

開口一番は桃月庵はまぐりさん。神楽坂落語まつりでもお馴染み、桃月庵白酒師匠の一番弟子です。ちなみに二番弟子が「ひしもち」とはユニークですね。『手紙無筆』を基本に忠実に演じてくれて、その真面目さが爽やかな印象でした。経験を積んで良い噺家さんに育ってくれることでしょう。

菊之丞師匠は秋らしい縞の装いで高座に。一瞬にして場内の空気が変わります。落語の世界では常連の与太郎が『道具屋』で登場します。露店商ならではの「ゴミをはたく」「値を踏む」など独特の符丁が興味深く、与太郎とお客さんとの噛み合わない会話が笑いを誘います。舞台を現代のフリーマーケットに代えて新作落語にしてみたら…と想像してしまいました。

毎度のワインとソフトドリンクサービスのお仲入りで、会場の雰囲気もグッと和やかになりました。怪談噺の緊張感をヴィジュアル面からも高めようとの演出か、黒羽織の紋付姿の師匠、二席目は『もう半分』。酒飲みのお爺さんは、娘が吉原に身を売ってこしらえてくれた五十両をネコババされてしまいます。ワルに豹変する飲屋の女将さんの人物描写とセリフが秀逸でした。それにしてもお爺さんソックリの赤ん坊が、旨そうに行燈の油を飲むところは…おお怖っ!です。

ようやく東京も秋めいてきて、外歩きにも快適な季節となりました。10月15日(土)からの「神楽坂まち飛びフェスタ2016」、11月12日(土)、13日(日)の「神楽坂まち舞台・大江戸めぐり2016」と、この秋の神楽坂でも楽しみな催しが目白押しで、日本の伝統芸能や、落語、講談などの演芸もたくさん用意されています。詳しくはウェブサイト、パンフレット、ポスターなどの広報をご覧ください。

神楽坂がん子