神楽坂 まちづくり・住まいづくり塾 第82回 (080404)

NPO法人「粋なまちづくり倶楽部」主催 
第82回神楽坂まちづくり・住まいづくり塾 
よもやま話シリーズ 第50話

「まちに密着した法律事務所をめざして」

語り手:日置雅晴さん 
     (弁護士/神楽坂キーストン法律事務所/袋町在住) 

日置さんは、まちづくりに関する頼もしい弁護士として、全国のまちづくり
関係者の間では有名な方です。一方では、神楽坂大好き人間としても
有名で、数年前に神楽坂界隈に引っ越してきたかと思えば、今年になって
からは、ついに、仕事場まで神楽坂の真ん中に移してきました。
今回は、そんな日置さんに、弁護士になった経緯、建築紛争に関わる
ようになったいきさつをお話し頂くと共に、実際には、どんな事件を
あつかっているのか、弁護士は裁判以外にどんなことをやっているのか
といったようなお話までいろいろ語って頂きたいと思います。
神楽坂のまちづくりについての提案等も頂けると思います。
皆様、奮ってご参加ください。

                   記

◇開催日時  平成20年4月4日(金)夜19時~21時

◇場  所   神楽坂通り商店会事務所     
       ・東新神楽坂エミネンス6階/新宿区神楽坂3丁目2
 
◇参加費(支援金) 活動への支援寄付金として 一般1000円。
学生500円。
             (※寄付金は会場費、資料代、通信費の他、
今後のNPO活動のための費用に充当させ
ていただきます。)

◇主  催  神楽坂発まちづくり・すまいづくりNPO法人
         「粋なまちづくり倶楽部」

◇共  催      神楽坂まちづくりの会

◇お問い合わせ NPO法人「粋なまちづくり倶楽部」塾事務局
          ℡ 03-3260-6260
(新宿区西五軒町3-18-103 山下馨建築アトリエ内
/担当:山下 馨)

          ※「粋なまちづくり倶楽部」は、東京都の認証をうけ、
まちづくり・すまいづくりに関するNPO法人として活動
しております。

神楽坂毘沙門寄席 第18回 「志らく四季の会 冬の部」  レポート 2008/01/24

第18回「志らく四季の会」

第18回  志らく四季の会  冬の部  08/01/24

いつもながらギッシリ満員の会場です。幕開けのらく太さんは「金明竹」。私も好きなお馴染みのネタです。面白さのポイントは早口の関西弁にとまどうおかみさんのずれた会話。「中橋の加賀屋佐吉方から参じました~」のフレーズを何度も何度も!お疲れさまでした。

志ら乃さんは「時そば」。いつも軽快さとスピードに自分流の持ち味を出してくれる噺家さんです。久しぶりに演る噺はネタ卸しのときとは別の緊張感があるとの弁でしたが、完成度の高いお得意の一席だと感じました。それにしても手の動きや細かな所作が談志師匠ソックリになってきましたね。

志らく師匠登場。マクラにいろんな世相を志らく流に斬り刻んで大受けです。一席目「粗忽長屋」はこの師匠のために作られたような滑稽噺です。まさにスーパー破天荒落語の本領発揮といったところ。訳のわからない粗忽者同士のドタバタを聞いていると、こちらも??となってしまいそうです。

志らく師お仲入り後の二席目は「崇徳院」。先の三木助師匠の録音や上方の噺家さんたちので親しんでいましたが、やっぱりここにも爆笑志らくワールドが展開されました。謎の中国人「スー・イントク」なんてどこからの発想でしょうね?

開演前からかなり降っていた雨は、志らく師匠が言った通り終演時には上がっていました。この人は謎の念力噺家なんでしょうか?

モニター:神楽坂がんこ

神楽坂毘沙門寄席 第9回 「菊之丞の会」  レポート 2007/12/06

第9回「菊之丞の会」-320

毘沙門寄席 第9回「菊之丞の会」7/12/6

開口一番、生ねんさんの「狸の鯉」です。命を助けられた狸の恩返しの噺がいくつかある中では、余りお馴染みでないように思われます。とぼけた表情と声の張りに将来性を感じます。年明けからは二つ目、「柳家わさび」になられるようです。先が楽しみですね。
菊之丞師匠の一席目、お馴染みの「道具屋」です。もっと短いネタだと思っていましたが、こんなに長く面白く演じられたのは私にも初めてでした。何でもオモシロ道具にしてしまう与太郎は、ウイットに富んだかなりの知恵者ですよね。借りた毛抜きでアゴヒゲを全部抜いてしまうおじさんにも、大笑いしてしまいました。
仲入後の松旭斎美智さん、黒のドレスで華やかに登場です。改めて感じましたが奇術は話術。お客さんとの巧みなやり取りには、ベテランならではの味が遺憾なく発揮されていました。神楽坂三丁目の和風スナック「よい処 今夜」の女将さんでもあるんですよ。

菊之丞師の「お見立て」がトリ。喜瀬川花魁と杢兵衛さんの間をウロウロする喜助どんの、心理描写と細かい滑稽な所作の表現が見事です。廓噺にとてもいい味を出してくれる師匠には、ここ「菊之丞の会」でまだ聴いていない吉原や岡場所の噺を大いに披露していただきたいですね。

はや師走ですが、年々どこでも歳の瀬の情緒が薄れてきています。来る年も毘沙門寄席で、良き昔からのお笑いを皆様と楽しみたいと思います。

神楽坂がん子

神楽坂 花柳界入門 第1回 (060225)

第1回 神楽坂料亭主人と芸者さんから教わる“花柳界入門” 2006.02.25(土)

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 2月25日、毘沙門天善国寺にて「花柳界入門講座」が開かれました。予定人数を大幅に上回る大盛況ぶりで若い人からお年寄りまで様々な人の参加がありました。お座敷講座ということでしょうか素敵なお着物で観覧している方も多く目にした今回の講座ですが、サプライズゲストとして新宿区長、中山弘子氏がお忙しい中いらしてくれました。またNHK、朝日新聞といったメディアも多く入っており、各方面からも注目されていたことが伺えます。そのような中花柳界独特の文化について楽しんだひとときでした。

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 まず粋なまちづくり倶楽部、副理事長日置圭子さんによる「花柳界とはどういうもの?」「花柳界から日本文化について教えてもらう」という今回の趣旨の説明の後、東京神楽坂組合理事長であり70年続く料亭「神楽坂 千月」のご主人澁谷信一郎氏のお話からスタートです。「花柳界の歴史・芸妓の歴史・花柳界の仕組み」について詳しく楽しく解説がありました。また初めて料亭に行く方法の説明は皆さん興味深い内容だったのではないでしょうか。

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 その後は神楽坂芸妓さんによる踊りのご披露がありました。夏栄さんの小唄とぼたんさんのお三味線に合わせて、真由美さんと琴乃さんが素敵な踊りにお客様も拍手喝采でした。琴乃さんは黒の正装のお着物で出演してくれました。踊りの後は芸妓さんによる質問コーナーでこれもまた大盛り上がりで続々と質問が寄せられていました。その中に「花柳界に今入りたい人はどのくらいいますか?現状はどうですか?」というものがありました。近年は若い人の希望が増えているようです。現状としてはそういった新しい芸者さんが活躍していますが、かつて昭和30年代には約80軒の料亭に200名以上の芸妓衆がいた神楽坂。それが現在は9軒の料亭に約30名だそうです。澁谷さん曰く「花柳界が好きだからこれからも料亭をずっと続けて行きたい。」とお話してくれました。

神楽坂の底力の一つとしての花柳界です。また東京都内に残る数少ない花柳界を神楽坂では守っていかなければその本当の魅力を保ち続けることはできないと強く感じました。そして、日本人がいつまでも忘れずにいたい伝統の文化、“おもてなしの心”“しつらえの作法”を次代に伝えることにつながることだと思います。