神楽坂大學講座
第218回 神楽坂まちづくりすまいづくり塾
神楽坂よもやま話シリーズ 第158回
神楽坂ではぐくまれた東京物理学校
語り手 : 大石 和江(おおいし かずえ)さん
東京理科大学 近代科学資料館 学芸員
■ 明治14(1881)年、東京大学の1回生から3回生までの卒業者19名の青年理学士とほか2名が、「理学の普及」を目指し、東京理科大学の前身「東京物理学講習所」を創設しました。
■ 「東京物理学校」と名称を改め、現在の場所、牛込神楽坂に明治39(1906)年に校舎ができました。
■ その木造校舎から、昭和 12 年にコンクリート建ての 1 号館が完成する頃までを中心に、近代科学資料館で展示している資料とともにお話しします。
■ なぜあの魅力的な小説「坊っちゃん」の主人公が物理学校卒となったのか、漱石と創設者たちとの交友もご紹介します。
最寄り駅:JR・東京メトロ・都営地下鉄「飯田橋」、東京メトロ「神楽坂」、都営地下鉄「牛込神楽坂」
神楽坂毘沙門寄席 第56回「菊之丞の会」レポート (2024/4/18)
はや初夏の香りが感じられ、毘沙門天境内の藤の花もまもなく開きそうです。
開口一番は柳家小せん師匠の門下、柳家小じかさん。笑顔ばっちりのポニーテールで登場。充分過ぎる声量で『一目上がり』を好演。床の間の掛物の褒め方など、落語は勉強になりますね。ただ付け焼刃はなんとやら…調子に乗ると恥をかいてしまいます。毎回、将来が楽しみな若手が続きます。
菊之丞師匠は粋な縞の着物に濃紺の羽織姿、一席目はお馴染み古今亭十八番の『火焔太鼓』。ボーッとした亭主としっかり者女房の会話のやりとりなどには、私も大好きだった圓菊師匠の所作と口調が感じられ、思わず懐かしく感じながら大いに笑いました。「この噺は直に教わったものですから」と菊之丞師はおっしゃってました。
黒紋付羽織に紫の着物の師匠、二席目は『百年目』。元々の上方噺の中でも大ネタで、菊之丞師匠のを楽しみにしていました。賑やかな鳴物と船場大店の旦那の上品な浪花言葉が印象的な、桂米朝師匠の高座は今でも忘れられません。今日の師匠も「旦那」という言葉の由来を説く下りで、無言のまま大番頭さんに静かにお茶を淹れてあげる所作が秀逸で、実直で使用人思いの粋な江戸の旦那を彷彿とさせてくれました。一方の大番頭さんも部下を叱ってばかりでコワいだけに見えますが、これも商人としてはプロ中のプロ。今どきの経営者からは上司にしたい有名人に推されるかも。
新緑の候となりました。この後も神楽坂では5月18(土)、19日(日)に「神楽坂まち舞台・大江戸めぐり2024」。6月22日(土)、29日(土)には「神楽坂落語まつり」と恒例のお楽しみの催しが目白押しです。
次回の「第57回菊之丞の会」は10月16日(水)が予定されています。皆様どうぞお誘い合わせの上お運びを。
神楽坂がん子
【お知らせ】 第8回神楽坂シネマ倶楽部私と映画の75年 ~心に残る珠玉の映画② 外国映画編~ (2024/5/21)
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〇 タイトル :私と映画の75年~心に残る珠玉の映画② 外国映画編~
戦後せきをきったように外国映画が日本に上陸した。特に目だったのはアメリカ映画で『カサブランカ』(1942)『第三の男』(52)、次いでフランス映画の『天井桟敷の人々』(52)イタリア映画『自転者泥棒』(52)等々であった。その後はフランス・ヌーベルバーグ『勝手にしやがれ』(60)や『ゴッドファーザー』(72)『2001年宇宙の旅』(86)、そして20世紀末には台湾、ギリシャ、フインランド、中国と多士済々怒涛の様に珠玉の映画が上映された。その後ハリウッドの停滞があったものの今回のアカデミー賞7部門を受賞して大きな話題を呼んだアメリカ映画「オッペンハイマー」が気を吐き、全く目がはなせない状態になっている。
それらを映画鑑賞歴70数年の講師が、縦横無尽に解説をいたします。振るってご参加下ください。なお当日参加の方には、一部教材として使用する講師の著作2022年3月発行『私と映画の75年』(223頁) を贈呈いたします。
〇日 時:2024年5月21日(火)19:00~20:30分
〇会 場:神楽坂コモンズ1st(本多横丁中ほど)
〇講 師:寺田 弘(NPO粋なまちづくり倶楽部顧問、前理事長)
〇参 加 費:1000円
〇定 員:15名(先着順)
〇申し込み先;講座名・氏名・連絡先電話番号・メールアドレスを記載の上、以下へメールでお申込み下さい。
・メールアドレス event.commons@gmail.com
次回6月は映画愛好者本田安弘さんによる「映画の楽しみ」を予定しています。
●主催 :神楽坂コモンズファースト
●協力 :粋なまちづくり倶楽部
第217回 神楽坂まちづくりすまいづくり塾(2024/5/10)
神楽坂大學講座
第217回 神楽坂まちづくりすまいづくり塾
神楽坂よもやま話シリーズ 第157回
DX時代ますます求められる人間の力
語り手 : 虎岩 雅明(とらいわ まさあき)さん
株式会社TRYWARP 代表取締役
■ 語り手 経歴
1979年1月生まれ。45歳。
神楽坂で2拠点事業展開。
2004年1月 創業
2008年 日経地域情報化大賞他
2017年 幼稚園再建、保育園2園・学童クラブ新設
2023年 株式会社好業 代表取締役。
■ 講演内容(概要)
人間が寄り添うことが求められるDX時代、ますます求められる人間力と寄り添うというあり方、これから求められていく人間のスキルについてお話いただきます。
加えて老若男女,古今東西,国内外全てが多様な神楽坂へのLOVEについてもお話いた
だきます。
最寄り駅:JR・東京メトロ・都営地下鉄「飯田橋」、東京メトロ「神楽坂」、都営地下鉄「牛込神楽坂」
*会の終了後、虎岩様との懇親会を予定しています(別途実費/4,500円程度)
ご参加希望の方は、お申込の際に「懇親会参加希望」とご記載ください
【お知らせ】着物よもやま話講座「柄澤コレクション秘蔵着物あれこれ」第七話(2024/4/30)
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【記】
◆神楽坂コモンズファースト講座
着物よもやま話講座「柄澤コレクション秘蔵着物あれこれ」第七話
泉鏡花「外科室」映画衣装と浴衣型紙展示、余話
講師 柄澤昌雄先生 (呉服・染織・草木染 創業103年の老舗 柏屋呉服店店主)
●日 時 :2024年4月30日(火) 19時~21時
●会 場 :神楽坂コモンズ1st 神楽坂3-2 (本多横丁の中程にあります)
●参加費 :ひとり 1,000円。当日会場でお支払い下さい。
●定 員 :20名(申し込み先着順)
●予約申し込み :当イベント名、氏名、連絡先電話番号を記入の上、下記アドレスにメールをお送りください。
・メールアドレス event.commons@gmail.com
●ご注意 :事前にお申し込み頂いた場合でも、当日、体調のすぐれない方・発熱されている方(概ね37.5℃以上)は参加をご遠慮願います。
●主 催 :神楽坂コモンズ1st
※神楽坂コモンズ1stは(一社)新宿NPOネットワーク協議会が開設しています(担当 山下)
●協 力 :NPO法人粋なまちづくり倶楽部(神楽坂大学)
Jane’s Walk in Kagurazaka 2024 (2024/4/28)
詳細PDF
◆Jane’s Walkとは
Jane’s Walkとは、コミュニティ主体のまちづくりを提唱した米国人女性ジャーナリスト・活動家であるJane Jacobs の生誕100年(2016年)を迎えたことを契機として始まりました。Jane Jacobsの視点で、コミュニティ主体のまちあるきを行うイベントで、世界の多数の都市で実施されています。
https://janeswalk.org/
日本では2014年に、当時明治大学に在籍していた教員、学生らが参加して初回が行われました。その後2015年は向島で実施し、2017年以降は神楽坂周辺を舞台として実施してきました。2020, 21年はコロナ禍のため実施しませんでしたが、2022年に神楽坂にて再開し、雨の中50名の参加がありました。
Janeの誕生日が5月4日であるため、このイベントは、世界の諸都市でその周辺の日程で実施することになっています。今年2024年は主催:NPO粋なまちづくり倶楽部、共催:NPO景観支援機構(TDA)で、4月28日(日)に実施いたします。神楽坂のまちをさまざまな視点から改めて見直しながら歩きます。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
English guide will be available.
◆実施日 2024年4月28日(日) 少雨実施
当日雨天中止の場合、午前8時までに、粋なまちづくり倶楽部ホームページ及び登録ボランティアメーリングリストでお知らせします。特にお知らせがない場合は実施です。
◆受付場所 神楽坂毘沙門天境内
◆受付開始 10:30AM
◆主旨説明とコース分け 10:45AM
下記のテーマのうちひとつを当日に選択していただきます。各コースに案内人が付きます。
◆スタート 11:00
各案内人のガイドにより出発。最初あるいは途中で昼食を入れ、各コースを歩いたのち、グループごとに解散となります。解散予定時刻はコースにより異なりますが3
時頃までには終了の予定です。
◆参加料 500円 当日会場受付にて承ります。事前申し込みは不要です。
◆テーマ
粋なまちづくりメンバーあるいは神楽坂の住人が、地域住民の目線で神楽坂のまちをご案内します。以下のようなテーマを予定しています。詳しいコースと案内人は当日お知らせします。
【まちのルールとその効果】 【まちづくりを巡る紛争と法的ルールのあり方】
【新旧・職住の混在】 【神楽坂とフランス】 【神楽坂と夏目漱石】
【江戸時代から残る古い道で、神楽坂を歩いてみよう】 【神楽坂の景観(色彩、屋外広告物など)】
【Explore the History, Culture of Kagurazaka】
◇神楽坂“春のコンシェルジェ”も同時開催します。神楽坂の商店街や路地界隈を1時間程度で巡る「定番」まちあるきです。こちらも参加料500円、当日会場受付にて承ります。事前申し込みは不要です。
◆ご質問などがありましたら、粋なまちづくり倶楽部副理事長 鈴木俊治までメールでご連絡ください。
鈴木俊治 sshunji@shibaura-it.ac.jp
神楽坂まち舞台・大江戸めぐり2024 (2024/5/18-19)
https://kaguramachi.jp/
NPO法人粋なまちづくり倶楽部
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京とNPO法人粋なまちづくり倶楽部は、神楽坂のまち全体を舞台にした伝統芸能フェスティバル「神楽坂まち舞台・大江戸めぐり2024」を令和6年5月18日(土)、19日(日)に開催いたします。
神楽坂には今でも花柳界があり、石畳の路地など江戸の情緒が残っています。その一方でパリの風情も感じさせる街並みは“プチパリ”とも呼ばれ、日本の伝統と国際色が調和したエリアとして知られています。その神楽坂の地元の協力によって、日本の伝統芸能・文化の魅力を再認識し、さらに発展させるフェスティバルとして開催し、今回で12回目を数えることになりました。
「神楽坂まち舞台・大江戸めぐり2024」は石畳の路地や路上、寺社境内、そして能楽堂など、神楽坂の特徴的なスポットで、様々な伝統芸能を気軽に観ることができます。三味線、箏、尺八などの演奏、能や日本舞踊などの舞台、そして講談、浪曲、落語などの語り芸が楽しめます。三味線を奏でながら路地を流す「新内流し」や、芸者衆との「お座敷遊び体験」など、神楽坂ならではのプログラムも人気を集めています。さらに、日本の伝統楽器と異ジャンルの楽器、また伝統楽器とコンテンポラリーダンスによるコラボレーションなど、第一線で活躍するアーティストたちが、多様なアプローチで伝統芸能の世界へいざないます。また、まちの歴史文化スポットをめぐるスタンプラリーや子ども向けのプログラムなど、世代を超えて楽しむことができます。
アンバサダーには、日本の伝統文化に造詣の深いロバート キャンベル氏が就任。矢来能楽堂で行うプログラム「芸能道しるべ」では、伝統芸能に対する疑問や魅力を深く掘り下げ、トークを展開します。
初めて伝統芸能を観る方にも、今までに足を運んでいただいた方にも新たな出会いと感動がある「神楽坂まち舞台・大江戸めぐり2024」。伝統芸能と神楽坂のまちの魅力を発信する本事業に、ぜひご注目ください。
開催日時
2024(令和 6 )年5月18日(土)、5月19日(日)
*雨天決行・荒天中止
開催会場
神楽坂エリア
(毘沙門天善國寺、赤城神社、矢来能楽堂、志満金、白銀公園、神楽坂通りエリア内路上、歴史的名所旧跡 ほか)
主催
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
NPO法人粋なまちづくり倶楽部
助成・協力
東京都
共催
新宿区
後援
一般社団法人新宿観光振興協会
協力
東京神楽坂組合/毘沙門天善國寺/赤城神社/観世九皐会・矢来能楽堂/漱石山房記念館/東京理科大学/株式会社粋まち/神楽坂通り商店会/セッションハウス/THEGLEE/SEION TOKYO/江戸東京ガイドの会/光照寺/圓福寺/あずさ監査法人/第一勧業信用組合 神楽坂支店/EPSホールディングス/初台ウェルネスラボ/森のつみ木広場/熊谷組/ロングランプランニング/オフィスヤマグチ/マインド
詳細は神楽坂まち舞台・大江戸めぐり2024 公式ウェブサイトをご覧ください。
https://kaguramachi.jp/
「第117回 ボランティア募集説明会」を開催します。(2024/5/12)
2024年5月12日(日)15時~16時
神楽坂のまちの応援団/NPO法人粋なまちづくり倶楽部では、市民によるまちづくり活動を一緒に進めて頂けるボランティアの方々を募集致します。つきましては、Zoomによる説明会を開催いたしますので、ふるって参加下さい。
●日 時:2024年5月12日(日)15時~16時
●会 場:Zoomによる説明
●参 加:下記に参加希望のメールをお送りください。
ZoomのURLをお送りします。(締切 4/30)
●メール:ikimachi.setsumei@gmail.com
●お問い合わせ
NPO法人「粋なまちづくり倶楽部」事務局
・メール:ikimachi.setsumei@gmail.com
・HP :https://ikimachi.net/
神楽坂毘沙門寄席 「第56回菊之丞の会」 (2024/04/18)
落語協会誕生百年興行として寄席でリレー口演され話題の、人情噺の大ネタ「百年目」を菊之丞師匠がたっぷり聴かせます。
ご期待ください!
”第56回 菊之丞の会”
18:30 開場
19:00 開演
(神楽坂5-36)
JR飯田橋駅、西口 徒歩10分
有楽町線飯田橋駅 B3出口 徒歩5分
東西線神楽坂駅(神楽坂口) 徒歩7分
大江戸線牛込神楽坂駅 A3出口 徒歩6分
落語 『お楽しみ』 古今亭菊之丞
-お仲入り-
落語 「百年目」 古今亭菊之丞
※会場は昔の寄席小屋気分をお楽しみいただくお寺の書院、座布団席です。
お座りになれない方のために若干数椅子の用意はありますが、数に限りがありますのでご了承ください。
【チケット販売・予約】
<店舗販売>毘沙門せんべい福屋(毘沙門天善國寺向かい)(枚数限定)
<電話・メール>
・電話 : 03-6426-1728
(年末年始・土日祝祭日を除く 11時~18時)
(NPO法人 粋なまちづくり倶楽部 担当:日置)
・メール : ikimachi.geinou@gmail.com
お名前・連絡先・希望枚数をお知らせください。
*_お支払いは当日受付にて承ります(現金のみ)_*
※ 迷惑メールに振り分けられて届かないことが最近増えています。メール送信後、5日を経過して事務局から返事がない場合は、メールが届いていないので、他のアドレスからもしくはお電話等で再度ご連絡をお願いします。
第216回 神楽坂まちづくりすまいづくり塾(2024/4/12)
神楽坂大學講座
第216回 神楽坂まちづくりすまいづくり塾
神楽坂よもやま話シリーズ 第156回
花柳界のまち、よもやま話
神楽坂 飲食業今昔
語り手 : 浅野 哲哉(あさの てつや)さん
(一社)神楽坂料理飲食業組合 組合長
■ 神楽坂の花柳界は昭和30年代の最盛期には料亭約80軒・芸者衆200名以上を数えるまでの活況を呈していました。しかし、昭和30年代後半から料亭は減少をし始め、昭和47年には50軒を割り、昭和61年からのバブル期でさえ30軒を下回り、芸者衆も100名弱となりました。そして令和の今、料亭は4軒・芸者衆約20名となっています。
■ 最盛期の頃の料亭「松ヶ枝」の向いで生まれ育った語り手の浅野さんは、ご自身も飲食業を営みながら、花柳界はもちろんのこと、神楽坂での粋な飲み方・食べ方の数々ををご覧になってこられました。
■ 今回は、神楽坂の飲食業の今昔にまつわるさまざまな出来事を、花柳界を中心に、普段聞くことのできない裏話なども交えてお話していただきます。
最寄り駅:JR・東京メトロ・都営地下鉄「飯田橋」、東京メトロ「神楽坂」、都営地下鉄「牛込神楽坂」